プロパンガスと都市ガス
「現在プロパンガスを使っていて、都市ガスへの切り換えを考えています」
このような相談も結構多いので、今日はこのことについてアドバイスさせていただきます。基本的に自宅に面した公道まで都市ガスの本管が埋設されていれば、都市ガスを使用することは可能です。
気になるのは;
- 費用がどれくらいかかるのか?
- プロパンガスを使い続けるのと、初期費用を払ってでも都市ガスするのと、どちらがお得か?
ということではないでしょうか?
これを検討する際に重要なのは、都市ガスに変更する際に必要になる出費を、何年で回収できるか?ではないでしょうか?5~6年で回収できればその後はずっと利益になるし、逆に10年も15年もかかるということなら現実的ではないですよね。では、具体的に見て行きましょう。
【Aさんの現在のプロパンガス料金との比較】
<現在のプロパンガス>
基本料金=1,800円
従量単価=520円/立方メートル
月使用量=20立方メートル
年間合計 14万4,600円
<都市ガスの料金>
基本料金=1,000円
従量単価=135円/立方メートル
月使用量=44立方メートル
年間合計 8万3,280円
※プロパンの熱量が都市ガスの2.2倍大きいため
<都市ガスの工事代>
基本料金=17万円(概算)
<都市ガス用コンロ代>
購入代金=2万円(概算)
<給湯器改修費用>
工事代金=1万円(概算)
合計 約20万円
現在のプロパンガス料金と、都市ガスに変更した場合の差益は61,320円です。工事代と器具代の合計金額20万円をこの差額でまかなうとしたら、約3年で回収できることになります。
[年間差益] 144,600円 - 83,280円=61,320円
[回収には] 200,000円 ÷ 61,320円≒3年
[年間差益]
144,600円 - 83,280円=61,320円
[回収には]
200,000円 ÷ 61,320円≒3年
【適正プロパンガス料金との比較】
しかし、現在のプロパンガス料金はかなり割高ですので、適正料金のガス会社に変更した場合で計算してみましょう。
<適正料金のプロパン>
基本料金=1,500円
従量単価=330円/立方メートル
月使用量=20立方メートル
年間合計 9万7,200円
<都市ガスの料金>
基本料金=1,000円
従量単価=135円/立方メートル
月使用量=44立方メートル
年間合計 8万3,280円
※プロパンの熱量が都市ガスの2.2倍大きいため
<都市ガスの工事代>
基本料金=17万円(概算)
<都市ガス用コンロ代>
購入代金=2万円(概算)
<給湯器改修費用>
工事代金=1万円(概算)
合計 約20万円
今度は、97,200-83,280=13,920ですので、14年以上かかる計算です。
このように、割高なプロパンガス料金を使っている場合には、都市ガスに変更することによって工事代金等が簡単に回収できる計算ですが、適正料金で使っている場合では20万円の工事代金は大きな負担になってしまいます。
要は、今の割高な料金が問題なのであって、それを速やかに改善することが今すぐにやるべきことだと思います。プロパンガスに問題があるのではなく、その単価が問題なのです。
最後に、プロパンガスの最大の魅力をお教えします。それは、火力が強いので中華料理を作るのに最適だということです。炒め物などは強火でチャチャっとやらないと美味しいものはできません。だから中華屋さんの殆どはプロパンです。都市ガスやオール電化が真似できない点ですね。
私たちはプロパンガス料金を引き下げるためのノウハウを持っています。どうぞお気軽にご相談ください。