プロパンガス料金の見直しはまず見積もりを!
プロパンガス(LPガス)は、ガス会社ごとの料金差が大きく、見積もりを取らずに選ぶと大きな損をしてしまう可能性があります。見積もりを取ってガス料金がどれぐらい安くなるのか?見積もりのガス料金は「適正価格」か?ガス利用に伴う工事費なども確認し、契約することが重要です。
ガス代最大50%安く!
プロパンガス料金の見積もりは「適正価格」であるか?
「ガス料金はどこでも同じだろう」と思うかもしれませんが、プロパンガスは自由料金のため、ガス会社によって基本料金、従量単価が異なります。
ガス会社を乗り換えたい方はもちろん、新築を建てる、引っ越し先の中古物件で新規契約する方も、必ず見積もりを取って「適正価格」のガス会社と契約しましょう。
本記事では、プロパンガスの見積もりを取る上で、大事なポイントについて解説していきます。適正価格のガス会社を簡単・確実に見つける方法もご紹介します!
プロパンガス料金見積もりのチェックポイント
気になるガス会社が見つかったら、店頭まで行くか電話やウェブサイトを使って、見積もりをもらいましょう。少しでも安いガス会社を探すためにも、複数のガス会社から見積もりを取りましょう。
一般的に知られていませんが、「ガス会社の乗り換え」、「新築を建てる」、「中古物件へ引っ越す」など、状況によってプロパンガスの見積もり項目は異なります。押さえておくべきポイントを説明していきます。
プロパンガス会社乗り換えの見積もり
通常、ガス会社に見積もりを依頼するとLPガス料金表(基本料金・従量単価)や料金早見表などの提示があります。
なかには「平均価格と同等なので安心してください」と、価格の安さを強調するガス会社がいます。
しかし、プロパンガスの平均価格は『エネ研・石油情報センター』が、全国LPガス販売店の「言い値」を平均した価格であり、適正価格ではありません。そのため、平均価格と同じだからといって安心するのは禁物です。
プロパンガス料金の平均や相場については、こちらの記事をご覧ください。
<関連記事>:プロパンガス料金の平均や相場ってどれくらい?安くならないの?
ガス会社の乗り換えで大事なことは、「ガス料金が適正価格になるかどうか」です。
適正価格を調べるには、プロパンガス料金消費者協会が公開する適正価格表がおすすめです。地域の適正価格を正しく把握して、見積もりが妥当な水準かどうかを判断しましょう。
プロパンガスの適正価格については、こちらの記事をご覧ください。
<関連記事>:プロパンガス料金の適正価格 2024
<関連記事>:プロパンガスの価格比較
そのほか、ガス配管工事費、給湯器に対する「無償貸与」についても注意が必要です。
新築時に詳しい説明を受けないまま無償貸与契約を結んでいるケースがありますが、契約期間(10~15年)に解約をすると違約金が生じます。金額が大きいことが理由で、ガス会社の乗り換えを断念する方も多いです。
乗り換えの際、契約書で無償貸与の有無を確認しておくとよいでしょう。
※借家の場合は大家さんの許可が必要です。
【見積もりのポイント】
- ガス料金は「適正価格」か
- ガス配管工事費、給湯器に対する「無償貸与」の有無
契約期間中のガス会社変更については、こちらの記事をご覧ください。
<関連記事>:プロパンガス会社を契約期間中に変更するには?違約金など注意点も
自由にガス会社を選べるといっても、料金が不透明なプロパンガス業界で信頼できるガス会社を見つける作業は簡単ではありません。そこでおすすめなのがプロパンガス料金消費者協会の見積もりサービスです。
協会では、複数のガス会社の見積もりから厳選した1社を無料で紹介しています。協会が不透明な値上げを防止する「ガス料金見守り保証」も付いているので、値上げに悩まされる心配がありません。
手軽に見積もりを入手したい方は、下記の問い合わせフォームかフリーダイヤルから相談できます。見積もりを取っても必ず契約する義務はないので、気軽に連絡してみましょう。
新築物件の見積もり
一般的に施工業者が懇意のガス会社を紹介してくれることが多いです。しかし、ガス料金が安いわけではありません。施工業者に任せてしまうとガス料金だけでなく、工事費・ガス設備費でも損をする可能性が高いので注意しましょう。
新築物件で大事なことは、「ガス会社決定のタイミング」です。
基礎工事で、ガス配管工事が始まってしまえばガス会社の変更はできなくなってしまいます。図面が完成した段階でガス会社を自分で選ぶ意思を施工業者に伝えましょう。
※建売住宅の場合はガス配管が済んでいるためガス会社は選べません。
【見積もりのポイント】
- ガス料金は「適正価格」か
- 「ガス配管工事費」は適正か
- ガス配管工事費、給湯器に対する「無償貸与」の有無
新築については、こちらの記事をご覧ください。
<関連記事>:新築時のプロパンガス会社選びは建築会社に任せるな!
<関連記事>:新築時のLPガス設置にかかる工事費用
ガス配管工事費は配管距離によって異なりますが、一般的な戸建てであれば1m当たり1万円が相場と考えておくとよいでしょう。
工事費やガス設備は無償貸与契約にすることも可能です。初期費用が抑えられるメリットがある代わりに月々のガス料金に設置費用が上乗せされるので、どちらを選ぶべきか十分検討する必要があります。
中古物件の見積もり
中古物件にはガス器具(ボンベ、メーター)が残っていることがありますが、前の家主が支払っていた割高なガス料金がそのまま引き継がれる可能性が高いです。
中古物件で大事なことは、ガス会社は、継続利用せずに新規で契約することをおすすめします。フルリノベーション済の物件の場合は、ガス配管工事が済んでいるためガス会社は選べません。
【見積もりのポイント】
- ガス料金は「適正価格」か
- 「ガス配管工事費」は適正か
- ガス配管工事費、給湯器に対する「無償貸与」の有無
中古住宅については、こちらの記事をご覧ください。
<関連記事>:中古住宅を購入する方
押さえておこう!プロパンガス料金の基礎知識
ここからは、ガス料金のプランと仕組みについて紹介します。お得なガス会社を選ぶために役立つので覚えておきましょう。
プロパンガス料金プラン
プロパンガスは電気・都市ガス等の認可料金と違い、ガス会社がそれぞれの計算方法によって料金を自由に設定しています。
消費者にはわかりにくいので、見積もりを取った際はどのような料金プランを採用しているか、しっかり説明を受けましょう。良心的なガス会社の判断基準になるはずです。
料金制には二部料金制、三部料金制、最低責任使用料金制、複数料金制があります。
従量料金のしくみ
請求額の大半は従量料金(使用量×従量単価)が占めていますが、この従量単価(○○円/m3)の設定にはスライド制と原料費調整制度の2種類があります。
スライド制
従量単価が使用量ごとにいくつかの価格帯に分けられるのがスライド制です。
例えば、0.1~5m3:単価560円、5.1~10m3:540円、10.1~20m3:540円、20.1m3~:440円などと決められています。使用量が多くなるほど安くなるので、使用量が多い世帯に適しているといえます。
原料費調整制度
LPガス輸入価格、為替レートの変動を毎月の従量単価に反映させる制度です。全国で約16%のガス会社で採用されています。そのため輸入価格が高くなれば従量単価も値上げされ、安くなれば値下げされます。消費者にとっては透明性が高い料金設定といえます。
プロパンガス料金の計算方法については、こちらの記事をご覧ください。
<関連記事>:プロパンガス料金の計算方法
プロパンガス料金見積もりが格安すぎる場合は要注意!
プロパンガスの従量単価は、ガス会社の判断により自由に変更することができます。そのため、悪質なガス会社の場合、契約時に安いガス料金を提示しておきながら徐々に値上げして、不当な利益を得ようとするので十分注意が必要です。
事前告知がなければ消費者は値上げがあったことすら分かりません。「今月はガスをたくさん使ったな」と感じる程度で、高くなったガス料金を支払い続けてしまうのです。
見積もりを取った際は、ガス料金変更について「値上げ」「値下げ」に関するルールや、事前通知のタイミングについて必ず確認しましょう。
見積もりを取ったものの、見積もりの価格が「適正価格」なのか、格安すぎるがゆえに値上げの恐れのある不当価格なのか、判断が付かない方は多いかと思います。
そんな方は下記の「料金自動診断」を試してみましょう。見積もりの価格が「適正価格」なのか否か、1分で診断結果が出ます。
ガス代最大50%安く!
料金自動診断の結果が「かなり高い!」と出た方は、今すぐプロパンガス料金消費者協会へ問い合わせましょう。ガス料金について、相談者に最適な提案をさせていただきますので、気軽にご相談ください。
- A.{{ item.num }}
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
プロパンガス料金消費者協会からのお知らせ
ガス料金削減コンサルタント、Webデザイナー・コーダー募集中!
一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会では、当協会の活動に必要なスタッフを募集しています。
詳細はこちらのURLをご覧ください。
https://www.propane-npo.com/recruit/