ガス代が月1万円以上かかる家庭の特徴はある?
ガス代が月1万円以上かかる家庭には特徴があるのでしょうか。「ガス代が1万円超えて困っている」という当協会への問い合わせも多く寄せられます。そんなご家庭の特徴は、使用量が多いことではなく『ガス代の単価が高い』ということが言え、ガス代が高いことを疑ってみましょう。
ガス代が月に1万円かかる家庭に特徴はある?
ガス代が月に1万円かかる家庭には、何か特徴があるのでしょうか。
家族の人数が多いとガスの使用量も多くなるので、ガス代が1万円以上かかるという特徴が当てはまるかもしれません。しかし、家族が多くてもガス代が1万円にはならないという家庭もあります。
ここで、世帯人数別プロパンガスの月平均使用量を全国平均で見てみましょう。
世帯人数 | プロパンガス月平均使用量 |
---|---|
1人暮らし・2人暮らし | 6.5m3/世帯 |
3人暮らし | 8.9m3/世帯 |
4人暮らし | 11.3m3/世帯 |
5人暮らし | 11.7m3/世帯 |
6人暮らし | 12.0m3/世帯 |
7人暮らし以上 | 11.8m3/世帯 |
※エネ研・石油情報センター「プロパンガス消費実態調査」結果より
この表から、家族の人数が4人以上になると、プロパンガスの使用量にはそれほど大きな差がないことがわかります。
そうなると、ガス代が月1万円かかるご家庭の特徴は、使用量が多いことではなく『ガス代の単価が高い』ということが言えるのではないでしょうか。
ガス代が月に1万円かかるのはなぜ?
それでは、ガス代が月に1万円かかる場合、プロパンガス料金の内訳について見ていきます。
世帯のプロパンガスの使用量を大体月に10m3と仮定します。ガス代の料金内訳は、基本料金と従量料金を足したものなので、基本料金を2,000円と仮定すると、残りの従量料金部分は8,000円になります。
10m3の使用量でガス代合計月1万円を超えるには、従量単価が800円以上という計算になります。
この単価800円は、全国的に見ても非常に高く、基本料金2,000円というのも一戸建ての場合では高いといえます。ただし、月のガス代にガス器具等のリース代などが含まれている場合もあります。
次に、全国のガス代平均を見てみましょう。
プロパンガス「平均価格」による全国ガス代平均
基本料金 | 従量単価 | 10m3使用時の合計 | |
---|---|---|---|
全国平均 | 1,920円 | 698円 | 8,900円 |
全国のプロパンガス基本料金の平均は1,920円、従量単価は698円なので、10m3使用しても合計で約9,000円近くにもなります。このいわゆる相場といわれる平均価格は、全国のプロパンガス会社の言い値を平均したものです。
ここで、皆さんにお伝えしたいのは、プロパンガス料金消費者協会がご紹介するガス会社は、この売り手主導で決められた平均価格ではなく、適正価格でガスを供給しているという事実です。
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月に1万円のガス代を大幅に削減する方法
先ほどお伝えしたように、全国のプロパンガス従量単価の平均は約700円ですが、プロパンガス料金消費者協会では、適正価格というものを独自に設定しています。
プロパンガス業界では自由料金制のもと各ガス会社が自由に料金を決められます。消費者がその仕組みを知らないのをいいことに、不透明な値上げを繰り返すガス会社も多いのが実態です。
「もっとガス単価を安くして新しいお客さんを呼び込もう」というガス会社が出てきてもおかしくないのですが、プロパンガス業界では、互いの顧客を取り合わず、みんなで利益をあげていこうという暗黙のルールが存在するため、高値安定が継続されているのです。
プロパンガス料金消費者協会では、適正価格でガスを供給し、不当な値上げも行わないという協力ガス会社を全国に拡大してきました。
全国の適正価格にもばらつきがありますが、まずは当協会が設定した適正価格の全国平均をお知らせします。
プロパンガス「適正価格」による全国ガス代平均
基本料金 | 従量単価 | 10m3使用時の合計 | |
---|---|---|---|
全国平均 | 1,755円 | 433円 | 6,085円 |
ご自宅のエリアの適正価格がどれくらいなのか気になる方は、こちらの料金診断をご活用ください。
ガス代最大50%安く!
いかがでしょう?全国平均との比較で見ても、基本料金と10m3使用時の従量料金合計額の差が約2,800円にもなります。
もし10m3しか使用していないのに、ガス代が月に1万円かかるご家庭なら、適正価格でプロパンガスを利用した場合には、10,000-6,085=3,915円も安くなることになります。
ただし、これはあくまで全国平均での例です。ご家庭のガス代が1万円かかっているのは、ガス単価が高い特徴に当てはまるかもしれない場合は、実際どのくらいガス代が安くなるのかぜひお問い合わせください。
ガス代が月に1万円かかるので使用量を減らしたい場合
ガス代が月に1万円かかる理由はガスの使用量が多いからだという場合には、日常生活での節約術をご紹介します。
家庭のガス代の8割程度を占めるのが、お風呂など給湯での利用です。キッチンのガスコンロの使用量は、2割程度にすぎません。
そのため、ガスの使用量を減らすには、まずお風呂で使うお湯の量や沸かす回数を減らすのが効果的です。
お風呂で使うお湯は、バスタブに貯めるお湯とシャワーで使うお湯がありますが、お湯張りの回数だけでなく、追い焚きを何度も行うことでもガス代がかかるので、家族ができるだけ時間を空けずにお風呂に入るのがベストです。
シャワーを出しっぱなしにしていると、その分お湯の使用量が増えるので、こまめに止めましょう。
仮に、日々の節約術でプロパンガスの使用量を月に1m3減らすことができた場合は、数百円の節約にはなるでしょう。しかし、数千円単位の節約を求めるのであれば、やはりプロパンガス会社を変更することをおすすめします。
<関連記事>:ガス会社の変更でガス代30%削減!
ガス代が月1万円以上かかる家庭の特徴はある?まとめ
ガス代が月に1万円かかる家庭に特徴はある?
ガス代が高い家庭は、家族の人数が多いため、使用量も多いのが特徴だと考えがちですが、実は、プロパンガス料金が高いガス会社と契約しているのが最大の特徴です。詳細はこちら。
ガス代が月に1万円かかるのはなぜ?
ガスの使用量が多いという理由もあるかもしれませんが、プロパンガス料金を高く設定しているガス会社と契約しているのが理由と考えられます。詳細はこちら。
月に1万円のガス代を大幅に削減する方法とは?
プロパンガス料金消費者協会がご紹介するガス会社に変更することで、プロパンガス料金そのものが安くなり、結果として大幅なガス代の節約が実現します。詳細はこちら。
この記事の執筆者
パソコン教室講師/WEBライター
Tanaka
3人の子を持ち、日頃から節約意識も高いことから、ガス代がお得になる仕組みにどっぷりとはまっています。多くの人に役立つ記事を心がけています。
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
プロパンガス料金消費者協会からのお知らせ
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詳細はこちらのURLをご覧ください。
https://www.propane-npo.com/recruit/