プロパンガス業界最新状況と特有の悪習あるあるとは?
プロパンガス業界は、都市ガスや電気との価格競争も激化していることがあり、変化の時を迎えています。今後どのようになっていくべきなのか、現状と古くからの慣習についてまとめました。
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日常生活に根付くエネルギー
プロパンガスは、家庭で使用されるエネルギーとして都市ガスや電気と並び日常生活に根付いています。
特にプロパンガスは地方での普及率が高く、日本全国でおよそ半分の世帯で使用されています。
また、プロパンガスは産業用として最も使われているエネルギーでもあります。
工業で強い火力を必要とする加工などに多用されていますし、身近な例としては、多くのタクシーに、ガソリンの代わりにプロパンガスが使われています。
東日本大震災以降は、火力発電の割合が増えつつありますが、この発電にもプロパンガスが使われています。
災害に強いエネルギーとして再注目
東日本大震災の後、大きな注目を浴びたのがプロパンガスです。
都市ガスの場合、地中にパイプが埋められているため、大地震には特に弱く、都市ガスの全面復旧は2か月近くかかったと言われています。電気に関しても、電線が倒れてしまえば電気が通りません。
その点、プロパンガスは丈夫なボンベで各家庭に供給されるので、大地震でも大きな被害が無く、トラックが通ることができれば配達も可能です。地震発生後、約3週間で全面復旧を果たしました。
プロパンガスはご家庭用でも常に予備のボンベが置いてあるので、半月程度は無くなることもありませんし、機器の破損が無ければそのまますぐに利用できます。
こうした特性を考慮し、プロパンガスは国家単位で備蓄が義務付けられています。万が一輸入ガスが途絶えても安心な体制が整っているのです。
自然災害に対するプロパンガスの強さについてはこちらの記事も参考にしてください。
プロパンガス業界の悪習あるある
前半のようなプロパンガスのメリットだけをお伝えできれば良いのですが、残念ながら業界には古くからの悪習があるのも否定できません。
今でも残る悪習について詳しく見ていきます。
価格競争が行われてこなかった
プロパンガスの業者は、トラックでボンベを配達することもあり、遠くまでカバーすることは難しく、近隣の地域に密着しています。
このことから、自分の会社の縄張り意識が出てしまい、お互いに顧客の取り合いはせず、協力しながらやってきた経緯があります。
別の縄張りのお客さんを奪ってしまうと協力体制が崩れ、業界の中でやっていけなくなることもあるのです。こうしたしがらみの中で、価格競争はご法度とされてきました。
料金体系がはっきりしていない
実は、プロパンガスは昔から自由料金制をとっていて、決まった価格がありません。
価格競争が無いため、ガス会社が好きな値段を設定し、さらには世帯によって価格が異なることも多々あります。
契約時には格安だったガス代が、徐々に上がっていくということもよくある話です。
ガス料金のからくりについては、こちらの記事もご覧ください。
<関連記事>:プロパンガス料金格安のからくりとは?
過剰なサービスには裏がある
価格競争が進んでいないプロパンガスですが、業界特有の「無償貸与契約」というサービスで対抗しようとする会社も多くあります。
新築の場合など、ガスの配管工事と同時にガス給湯器など機器の購入も必要になりますが、これらの費用をサービスする無償貸与という方法があります。
ですが、実際には無償ではなく、15年などの長い期間、ガス料金に上乗せし分割払いにされているリースやローンと同じようなものです。
そのため、15年経たずにガス会社を変更しようとすると、違約金が発生することになります。
アパートやマンションのオーナーの方が、一括してプロパンガスの契約を行う際も同様です。
配管工事費用を含め、ガス機器その他の設備機器丸ごと無償でサービスという言葉につられてしまうと、実際にはその費用を入居者のガス料金に上乗せされて請求されるため「ガス代が高いアパート」のレッテルが張られることになります。
違約金などのトラブルについてはこちらの記事も参考にしてください。
<関連記事>:プロパンガスの解約方法とトラブル回避策
プロパンガス業界で優良ガス会社を見つけるには?
このような慣習が多くあるプロパンガス業界で、信頼できるガス会社を見つけるのは至難の業と言われているのも納得です。こうした時に役立つのが専門家です。
プロパンガス料金消費者協会では、ガスを適正価格で供給し、契約条件をしっかり公開する優良ガス会社を無料でご紹介します。
また、契約後に不当な値上げがないように「ガス料金見守り保証」を付けて、適正価格を永久保証しています。
プロパンガス業界に不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
<関連記事>:ガス料金見守り保証
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プロパンガス業界最新状況と特有の悪習あるあるとは?まとめ
プロパンガス業界の最新状況は?
東日本大震災の際に被害が少なく、備蓄が可能で途絶えることなく供給できることから、災害に強いエネルギーとして再注目されています。詳細はこちら。
プロパンガス業界で価格競争が行われてこなかった理由は?
横のつながりが強いため、顧客の取り合いはご法度とされてきました。自分の会社だけ価格を安くすると、他の会社とうまくやっていけないこともあるからです。詳細はこちら。
プロパンガス業界の料金体系はどうなっていますか?
自由料金制をとっていますが、価格を明記していることが少なく、世帯によって単価が異なることも多々あります。また、契約後少しずつ値上げを繰り返していくパターンもあります。詳細はこちら。
プロパンガス業界でガス会社選びのプロとは?
悪習の残るプロパンガス業界で、優良なガス会社を見極めるのは困難です。この手助けをしてくれるのがプロパンガス料金消費者協会です。適正価格でガスを供給する優良会社を無料で紹介し、アフターケアもしっかり行います。詳細はこちら。
この記事の執筆者
パソコン教室講師/WEBライター
Tanaka
3人の子を持ち、日頃から節約意識も高いことから、ガス代がお得になる仕組みにどっぷりとはまっています。多くの人に役立つ記事を心がけています。
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
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