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冬のガス代、高すぎ?他の家庭との比較と、効果的な節約方法をご紹介

冬のガス代、高すぎ?他の家庭との比較と、効果的な節約方法をご紹介

冬のガス代の全世帯平均は約5,800円です。夏は約3,300円のため、冬のガス代は夏の約1.8倍になります。ここでは、冬にガス代が高くなる原因や、各ご家庭の平均、そして冬のガス代を節約する方法をご紹介します。

「冬になるとガス代が高くなって困るなぁ。」

「うちが使いすぎているのかも知れないけど、少しでも安くする方法はないかな。」

そんなお悩みはありませんか?

冬は、湯船にお湯をはる機会や、暖房器具の使用が増え、ガス代が高くなるのは当たり前。そう思われるかもしれませんが、少しの工夫でガス代は抑えられます。あなたのガスの利用状況次第では、50%以上安くなることも。

浮いたお金を趣味やお子さんの費用に充てることで、少しでも生活が豊かになると嬉しいですよね。

ここでは、ガスの専門家である私たちが、なぜ冬はガス代が高くなるのか?そして、冬に使いすぎてしまうガスを少しでも節約する方法をご紹介します。

ガス代を気にせずに寒い冬を乗り切りたい!という方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1. 冬のガス代が高くなる2つの原因

まずはじめに、なぜ冬はガス代が高くなるのでしょうか?原因は大きく2つあります。

1-1. 水温が低いため、ガスの使用量が増える

冬は水道水の温度が低いため、同じお湯の使い方をしていても、冬の方がガス代が高くなります。なぜなら、お湯にするために上げる温度の差が出るからです

東京都水道局のデータによると、水道水の8月の平均温度は26.9℃に対して、1月の平均温度は8.4℃と、約18℃も差があります。

水道水の平均水温グラフ

東京都水道局「水道水の水温」から引用

同じ40℃のお湯を使うとしても、冬は夏に比べて倍以上の温度を上げなければなりません。そのため、冬はガスの使用量が増え、ガス代が高くなるのです。

1-2. 暖房器具の使用量が増える

ガスファンヒーターやガスストーブ、ガス温水式床暖房など、ガスを使用する暖房器具を使っているご家庭は、その分ガス代が高くなります。例として、ガスファンヒーターを1時間使用すると、都市ガスで約19円、プロパンガスだと約37円のガス代がかかります。

これを1日5時間、30日使用した場合、月のガス代は都市ガスで約2,850円、プロパンガスだと約5,550円かかります。

種別 1時間 1日(5時間) 1か月
プロパンガス 約37円 約185円 約5,550円
都市ガス 約19円 約95円 約2,850円

リンナイより「2.44kWタイプのファンヒーターの1時間あたりのガス使用量の目安」を目安に計算。

都市ガス:東京ガス 2024年11月検針分B表の単価154円を採用

プロパンガス:エネ研・石油情報センターより2024年10月発表(2024年8月分)東京都の10m3使用時の平均単価(638円)を採用

水温が低いこと、そして暖房器具の使用。どちらも寒い冬には避けられない原因です。このことから、夏に比べて冬にガス代が高くなるのは必然であることがわかります。

ガス代が高くなる原因をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご確認ください。

<関連記事>:ガス代が相場の1.5倍も高くなっている原因と節約の仰天法を紹介

2. 他の家庭と比較!冬のガス代の平均は?

次に、「そもそもうちのガス代は他の家庭と比べて高いの?」という点が気になりますよね。そこで、世帯人数別や地域別など、様々な角度で冬のガス代をまとめました。あなたのガス代が高いかどうか比較してみてください。

2-1. 【世帯人数別】冬のガス代平均額

政府統計の総合窓口の調査結果より、プロパンガスと都市ガス両方を含めた、1か月にかかるガス代の平均額をまとめました。

  2023年 2024年
世帯人数 7月~9月 10月~12月 1月~3月 4月~6月
1人 2,140円 2,358円 3,884円 3,068円
2人 3,204円 3,539円 6,035円 5,133円
3人 3,592円 3,964円 6,906円 5,846円
4人 3,361円 3,666円 6,678円 5,813円
5人 3,297円 3,239円 5,393円 4,671円
6人以上 3,948円 4,350円 5,764円 5,575円

家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表|政府統計の総合窓口

都市ガス、プロパンガス両方を合算した世帯別平均料金

冬(1月〜3月)は、他の季節に比べてガス代が高くなっていることがわかります。

もう少し詳しく、プロパンガスと都市ガス別に冬のガス代平均額を見ていきましょう。

プロパンガスのガス代平均額

  夏(6月~8月) 冬(12月~2月)
世帯人数 使用量 ガス代 使用量 ガス代
2人以下 4.7m3 4,876円 8.3m3 7,157円
3人 6.4m3 5,979円 11.3m3 9,102円
4人 8.1m3 7,081円 14.4m3 11,046円
5人 8.4m3 7,265円 14.9m3 11,371円
6人 8.6m3 7,403円 15.2m3 11,614円
7人以上 8.5m3 7,311円 15.0m3 11,452円

使用量:エネ研・石油情報センターの「プロパンガス消費実態調査」の月別使用量と世帯人数別使用量をもとに算出

ガス代:エネ研・石油情報センターより2024年10月発表(2024年8月分)東京都の基本料金1,891円と10m3使用時の平均単価(638円)を採用

エネ研・石油情報センターより「プロパンガス消費実態調査」の平均使用量と、同じくエネ研・石油情報センターが発表している東京都の平均単価をもとに、1か月にかかるガス代を算出しました。

都市ガスのガス代平均額

  夏(6月~8月) 冬(12月~2月)
世帯人数 使用量 ガス代 使用量 ガス代
2人以下 10.4m3 2,663円 18.4m3 3,890円
3人 14.3m3 3,256円 25.2m3 4,937円
4人 18.1m3 3,850円 32.0m3 5,984円
5人 18.8m3 3,948円 33.1m3 6,158円
6人 19.3m3 4,023円 34.0m3 6,289円
7人以上 18.9m3 3,973円 33.4m3 6,202円

都市ガス:東京ガス 2024年11月検針分B表の基本料金1,056円、単価154円を採用

プロパンガスの発熱量は都市ガスの2.23倍になります。そのため、プロパンガスの使用量を2.23倍にした値で、都市ガスのガス代を算出しました。

プロパンガス、都市ガスともに、夏に比べて冬のガス代は1.5倍近くになっています。冬にガス代が高くなるのはどのご家庭でも変わらないことがわかります。

2-2. 【地域別】冬のガス代平均額

次に、地域別の冬のガス代平均額を見ていきましょう。こちらもエネ研・石油情報センターの「プロパンガス消費実態調査」の平均使用量と平均的な単価をもとに、1か月にかかるガス代を算出しました。

プロパンガスのガス代平均額

  夏(6月~8月) 冬(12月~2月)
地域 使用量 ガス代 使用量 ガス代
北海道 4.0m3 5,808円 4.1m3 5,868円
東北地方 6.1m3 6,893円 8.2m3 8,611円
関東地方 8.6m3 7,501円 14.7m3 11,529円
甲信越地方 7.3m3 7,164円 9.9m3 8,988円
東海地方 8.1m3 7,439円 13.5m3 11,123円
北陸地方 7.1m3 7,455円 10.1m3 9,718円
関西地方 8.1m3 7,424円 14.0m3 11,406円
中国地方 6.6m3 7,195円 10.7m3 10,357円
四国地方 6.5m3 6,498円 10.7m3 9,357円
九州地方 6.0m3 6,200円 9.5m3 8,647円
沖縄地方 3.8m3 4,631円 5.6m3 5,959円

使用量:エネ研・石油情報センターの「プロパンガス消費実態調査」にある都道府県別月別の使用量をもとに、各地方ごとの平均使用量を算出

ガス代:エネ研・石油情報センターより2024年10月発表(2024年8月分)の10m3使用時の料金をもとに、各地方ごとの基本料金の平均、従量単価の平均を算出

北海道や東北地方など、寒い地域なのに夏と冬で使用量に大きな差がないのは、お風呂の給湯を灯油でまかなっているご家庭が多いことが要因として考えられます。

都市ガスのガス代平均額

  夏(6月~8月) 冬(12月~2月)
地域 使用量 ガス代 使用量 ガス代
北海道 9.0m3 2,457円 9.1m3 2,480円
東北地方 13.6m3 3,176円 18.4m3 3,922円
関東地方 19.1m3 4,034円 32.8m3 6,164円
甲信越地方 16.4m3 3,608円 22.2m3 4,509円
東海地方 18.0m3 3,866円 30.0m3 5,738円
北陸地方 15.9m3 3,527円 22.5m3 4,563円
関西地方 18.1m3 3,871円 31.3m3 5,932円
中国地方 14.8m3 3,359円 24.0m3 4,792円
四国地方 14.6m3 3,329円 23.9m3 4,787円
九州地方 13.5m3 3,157円 21.1m3 4,352円
沖縄地方 8.5m3 2,375円 12.5m3 3,002円

使用量:プロパンガスの使用量を2.23倍した値

ガス代:東京ガス 2024年11月検針分B表の基本料金1,056円、単価154円を採用

2-3.【プロパンガス適正価格】冬のガス代平均額

次に、冬のプロパンガス代をプロパンガス料金消費者協会の定める適正価格で算出しました。

【世帯人数別】プロパンガス適正価格のガス代平均額

  冬(12月~2月)
世帯人数 使用量 適正価格
2人以下 8.3m3 4,571円
3人 11.3m3 5,669円
4人 14.4m3 6,766円
5人 14.9m3 6,949円
6人 15.2m3 7,086円
7人以上 15.0m3 6,994円

使用量:エネ研・石油情報センターの「プロパンガス消費実態調査」の月別使用量と世帯人数別使用量をもとに算出

適正価格:プロパンガス料金消費者協会の定める適正価格の全国平均をもとに算出

【地域別】プロパンガス適正価格のガス代平均額

  冬(12月~2月)
地域 使用量 適正価格
北海道 4.1m3 3,158円
東北地方 8.2m3 4,534円
関東地方 14.7m3 5,613円
甲信越地方 9.9m3 4,907円
東海地方 13.5m3 5,607円
北陸地方 10.1m3 5,968円
関西地方 14.0m3 7,030円
中国地方 10.7m3 5,877円
四国地方 10.7m3 5,625円
九州地方 9.5m3 5,363円

使用量:エネ研・石油情報センターの「プロパンガス消費実態調査」の月別使用量をもとに算出

適正価格:プロパンガス料金消費者協会の定める適正価格の各地方ごとの平均をもとに算出

「適正価格」とは、都市ガス並みの料金で安心してプロパンガスをご利用いただけるよう、協会が独自に定めた価格帯です。ご自宅のガス代が適正かどうか、表のガス代と比較して確認してみましょう。

以下より、30秒で無料診断もできますので、ぜひ試してみてください。

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もし適正価格より高い場合は、ガス会社の変更を検討することが大事です。

適正価格で供給するプロパンガス会社に変更された消費者の事例もございますので、都道府県別に詳しく知りたい方は以下のリンクよりご確認ください。

<関連記事>:プロパンガス料金の適正価格 2025

ここまで、冬にかかるガス代の平均額をまとめました。次は、冬のガス代を少しでも抑えるための節約方法をご紹介します。

3. 【お風呂】冬のガス代節約術

ガスをお風呂とキッチンで使用している場合、お風呂の割合は約80%となります。そのため、お風呂でのガスの使い方を見直すことが、ガス代節約の近道です。

3-1.お風呂の温度を適温(40℃)に設定する

お風呂の温度を41℃以上に設定している方は、40℃への設定を変更してみましょう

給湯器の温度を1℃下げた場合、一回のお風呂で都市ガスだと約6円、プロパンガスだと約11円のガス代の節約になります。仮に42℃から40℃に下げた場合、ひと冬の期間で都市ガスだと約1,937円、プロパンガスだと約3,594円の節約になります。

種別 1回のお風呂 ひと冬
都市ガス 約6円 約1,937円
プロパンガス 約11円 約3,594円

上げる温度(2℃)× 浴槽の水量(200L) ÷ (発熱量(kcal/m3) × 熱効率(80%))× ガス料金単価で計算

一日一回のお湯はり(200L)、シャワー10分(120L)と仮定

都市ガス:東京ガス 2024年11月検針分B表の単価154円を採用

プロパンガス:エネ研・石油情報センターより2024年10月発表(2024年8月分)東京都の10m3使用時の平均単価(638円)を採用

ひと冬:10月28日〜4月14日

「寒い冬は、熱いお湯に浸かりたい!」という気持ちもありますが、熱いお湯は温度差によって体に負担がかかります。

熱いお湯は交感神経が刺激されるため、シャキッと目を覚ましたいときは良いですが、リラックス効果のある温度は40℃程度といわれています。そのため、40℃に変更することを検討してみてください。

3-2.浴槽の保温シートを活用する

保温シート

保温シートを活用し、追い焚きによるガス使用量を減らしましょう。

冬は水温が下がりやすいため、保温シートをかぶせて水温が下がるのを防ぐことが大事です。保温シートを使用した場合と、使用しない場合とで2時間後に何度下がるかを実際に検証したところ、2.5℃の差がでました。

2.5℃の差があると、一回の追い焚きで都市ガスだと約9円、プロパンガスだと約17円の差がでます。毎日追い焚きをする場合、ひと冬の期間で換算すると、都市ガスだと約1,513円、プロパンガスだと約2,808円の節約になります。

種別 1回の追い焚き ひと冬
都市ガス 約9円 約1,513円
プロパンガス 約17円 約2,808円

冬はお湯の温度が下がりやすく、追い焚きを控えることは難しいと思いますので、追い焚きにかかるガスの使用量を少しでも減らすようにしましょう。

上げる温度(2.5℃)× 浴槽の水量(200L) ÷ (発熱量(kcal/m3) × 熱効率(80%))× ガス料金単価で計算

都市ガス:東京ガス 2024年11月検針分B表の単価154円を採用

プロパンガス:エネ研・石油情報センターより2024年10月発表(2024年8月分)東京都の10m3使用時の平均単価(638円)を採用

ひと冬:10月28日〜4月14日

3-3.追い焚き機能の保温時間を見直す

保温機能の設定時間を見直し、不要な追い焚きを防ぎましょう。

追い焚き機能付きの給湯器には、お湯はり後の自動保温機能が付いていることが多いです。

保温機能:設定した温度より下回ったら、自動で追い焚きをする機能です。

保温時間は大体0〜8時間で設定できますが、初期設定で4時間になっている可能性があります。設定がそのままの場合は不要な追い焚きがされているかもしれません。

次の人が入浴するまでに1時間以上の間が空く場合は、保温機能を使用せずに追い焚きを使用した方がお得です。必要に応じて保温機能と追い焚き機能を使い分けることで、ガス代の節約になります。

3-4.省エネ効果の高いエコジョーズを検討する

給湯器を省エネ効果の高い「エコジョーズ」に変えると、給湯に必要なガス使用量を約13%削減できます。つまり、ガス代も13%削減することができるのです。

冬のガス代が高くなる原因はお湯の使用が大きいですが、お湯の使用を無くすのは難しいですよね。エコジョーズに変更することで、そもそもの給湯にかかるガス代を抑えることが可能です。

ガス代が月10,000円の場合、給湯にかかるガス代は8割の8,000円が一般的です。これを13%削減すると月に1,040円、年間だと12,480円の節約になります。

ただし、エコジョーズへの交換費用(本体価格+工事代)は大体15万〜25万円とされているため、まだ給湯器の買い換え時期でない場合は難しいかもしれません。

ちょうど給湯器の買い換え時期であれば、従来型と比べると1〜2万円の価格差ですので、エコジョーズ導入でのガス代節約を検討しましょう。

4. 【キッチン】冬のガス代節約術

ガス代の中でキッチンの占める割合は少ないですが、冬にやりがちなガスの無駄遣いをできる限り抑えることで、ガス代の節約につながります。

4-1. 給湯器の温度をこまめに変更する

保温シート

給湯器のタイプによって変わりますが、基本的にはお風呂で設定した温度はキッチンにも適用されます。そのため、お風呂側でお湯の温度を42℃に上げた場合、キッチン側も同じ温度でお湯がでます。

洗い物は40℃程度で十分油汚れが落ちるので、40℃以上に設定した場合は40℃に下げることで節約を意識しましょう。

仮に42℃から40℃に温度を下げた場合、一回の洗い物で都市ガスだと約2円、プロパンガスだと約4円の節約になります。ひと冬で換算すると、都市ガスで約363円、プロパンガスだと約674円の節約になります。

種別 1回の洗い物 ひと冬
都市ガス 約2円 約363円
プロパンガス 約4円 約674円

上げる温度(2℃)× 洗い物に使う水量(60L) ÷ (発熱量(kcal/m3) × 熱効率(80%))× ガス料金単価で計算

洗い物の水量は、東京都水道局より5分間出しっぱなしの60Lとする

都市ガス:東京ガス 2024年11月検針分B表の単価154円を採用

プロパンガス:エネ研・石油情報センターより2024年10月発表(2024年8月分)東京都の10m3使用時の平均単価(638円)を採用

ひと冬:10月28日〜4月14日

4-2. 蛇口レバーの位置を冷水側にする

混合水栓をご使用の場合、お湯が不要なときは必ずレバーを冷水側にしましょう。

レバーが少しでもお湯側にあると給湯器が作動し、ガスが使用されてしまいます。夏は冷水側にしている方も多いかと思いますが、冬は水が冷たいこともあり、常にお湯側になっている方が多いと思います。

その場合、もともとの水温が低いことも相まって、不要なガス代がかかってしまいます。

お湯を使う必要がないときは、レバーを必ず冷水側にしておきましょう。

5. 【暖房器具】冬のガス代節約術

寒い冬は、暖房器具の使用は避けられませんよね。ガスを使用する暖房器具をご利用の方は、設定温度や使用時間の見直し、暖房効率を上げることで節約ができます。

5-1. 室温設定を20℃にする

ファンヒーターの設定温度を20℃に設定しましょう。

WHO(世界保健機関)で推奨されている冬の室温は18℃以上です。ただし、18℃だと少し寒いと感じる場合もあるため、快適さと節約を兼ねて20℃に設定してみましょう。

仮にガスファンヒーターの設定温度を21℃から20℃に下げると、ひと冬で約1,320円の節約が可能とされています。設定温度が高い場合は、20℃への変更を検討してみてください。

資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」より引用

ひと冬:10月28日〜4月14日

5-2. 使用時間を1日1時間減らす

ファンヒーターを早めに消して、使用時間を1日1時間減らしましょう。

ファンヒーターを消しても、すぐに室温が下がるわけではありません。そのため、出かける直前に消すのでは無く、1時間前に消すようにしましょう。エネルギー庁によると、使用時間を1日1時間短縮すると、ひと冬で約2,150円の節約が可能とされています。

資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」より引用

ひと冬:10月28日〜4月14日

5-3. 暖房効率を上げる

寒い冬は、暖房器具の使用は避けられません。そのため、暖房効率を上げてガスの使用量を少しでも減らしましょう。部屋が寒くならない工夫をすることで、ガス代の節約に繋がります。暖房効率を上げる具体的な方法は以下です。

・窓際に設置する

ファンヒーターを窓に背を向けた状態にして配置しましょう。窓から入る冷気を暖めてから循環させることができるため、暖房効率が上がります。>

・断熱カーテンを使用する

断熱カーテンを使用して、窓から入る冷気を塞ぎましょう。断熱カーテンは冬の寒い空気はもちろん、夏の熱い空気も防ぐため、冬に限らず活躍します。

・サーキュレーターを使用する

サーキュレーターで暖かい空気を循環させましょう。暖かい空気は上に溜まりやすいため、サーキュレーターを上向きにして空気を攪拌すると、部屋全体が均等に暖まり、暖房効率が上がります。

6. 【ガス会社変更】冬のガス代節約術

こちらは冬に限らずですが、プロパンガスを利用している方はガス会社を見直すことで、ガス代を大幅に節約できる可能性があります。

というのも、ガス料金は各社が自由に設定しているため、契約しているガス会社によって毎月の支払額に大きく差が出るからです。「日々節約を意識するのは苦手」もしくは「もう節約術は実施している」という方は、ガス会社の変更を検討することも大事です。

6-1. 適正価格のガス会社に変更する

プロパンガスには「平均価格」と「適正価格」があります。「適正価格」とは、都市ガス並みの料金で安心してプロパンガスをご利用いただけるよう、協会が独自に定めた価格帯です。

詳細は以下のリンクをご参照ください。

<関連記事>:プロパンガス料金の適正価格 2025

参考として12月〜2月のプロパンガス代を、平均価格から適正価格に変更した場合、どのくらい節約できるかを表にまとめました。

  平均使用量 平均価格のガス代 適正価格のガス代 差額
12月 10.5m3 8,590円 4,960円 -3,630円
1月 12.2m3 9,675円 5,504円 -4,171円
2月 11.7m3 9,356円 5,344円 -4,012円
合計 34.4m3 23,838円 12,608円 -11,812円

平均使用量:平均使用量は「エネ研・石油情報センター」プロパンガス消費実態調査から引用

平均単価:プロパンガス平均価格は「エネ研・石油情報センター」より2024年10月発表(2024年8月分)より全国平均を算出。(基本料金 1,975円、従量単価716円)

適正価格:プロパンガス料金消費者協会の定める東京都の適正価格で計算

同じガスの使い方をしても、ひと月で約4,000円、冬の12月〜2月の3ヶ月だと約12,000円の節約になります。

日々のガスの使い方を見直すことはもちろん大事ですが、ガス料金自体が高いと、いくら節約しても頑張りが無駄になってしまいます。あなたのガス料金がそもそも適正かどうか、以下の無料診断で確認してみてはいかがでしょうか。

もし「高い」と出ましたら、ガス会社の変更でガス代を抑えられるかもしれません。

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6-2. ガス会社の変更は協会を利用しよう!

保温シート

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会は、プロパンガスの料金を透明化することに特化し、消費者の利益を護るために設立された日本で初めての一般社団法人です。

プロパンガスは公共料金ではなく自由料金制であるため、利用者軽視の価格設定を続けてきました。その結果、高いプロパンガス代に困っている方が非常に多いのが実状です。

こうした状況の中、当協会はプロパンガス利用者のお役に立てる仕組みづくりを日々考えています。発足当初には、プロパンガス業界に適正価格が存在しないことに着目し、都市ガス並みの適正価格を設定しました。

<関連記事>:プロパンガスと都市ガスの料金比較

プロパンガスを安心して利用できるように、そして消費者の利益を護るために活動を行っているため、相談料や紹介料などの費用は一切いただいておりません。
※協会に登録している会員のガス会社(2024年9月現在130社)から会費をいただいて運営しているためです。

<関連記事>:協会の運営資金について

高いプロパンガス代にお悩みの方は、以下のメールフォームよりお問い合わせいただくか、お電話にて「ガス料金の相談がしたい」とお伝えください。

設立後15年で6万4,000件のガス会社変更実績のある私たちが現状をヒアリングし、あなたに最適なプロパンガス会社を紹介いたします。

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7. さいごに

冬のガス代が高くなる原因と節約方法をご紹介しました。

ガス代を抑えるためには、お湯や暖房器具の使い方を見直し、ガスの使用量を少しずつでも抑えることが大事です。さらにプロパンガスを利用している方は、ガス会社の変更で大幅な節約も期待できます。

ガス会社変更の流れが知りたい方はこちらをご確認ください。

<関連記事>:プロパンガス会社変更の4つの手順とトラブル回避策

この記事の執筆者

プロパンガス料金消費者協会スタッフ

Nakakoshi

プロパンガスの「適正価格」を広めるために、日々勉強中。
消費者にとって有益な情報を発信しています。

 
〈監修者〉 監修者
一般社団法人
プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
・1950年 
群馬県伊勢崎市生まれ。
・1980年 
ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
・2010年 
一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
・2011年 
同代表理事に就任。現在に至る。
・2023年 
BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。

 設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。

 それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。

 現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。

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プロパンガス料金消費者協会からのお知らせ

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一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会では、当協会の活動に必要なスタッフを募集しています。

詳細はこちらのURLをご覧ください。
https://www.propane-npo.com/recruit/