プロパンガスボンベや機器の交換方法に関する疑問を解決!
新築や中古住宅で初めてプロパンガスを使用する方や、都市ガスからプロパンガスの賃貸に引っ越す場合、ガスボンベ交換の仕組みがよくわからないという声も多いです。そこで今回は、プロパンガスボンベと機器交換に関する疑問にお答えしていきます。
プロパンガスボンベの交換は資格が必要?
家庭用に設置されている一般的なプロパンガスボンベやメーターは、供給設備といってガス販売店の所有物であり、管理責任も販売店にあります。
ボンベを交換する際には、あわせて供給設備の点検が必要であり、特別な資格が必要となります。
敷地内に置かれているからといって、自分で勝手にボンベを動かしてしまうと大事故につながる可能性があるため、ボンベを外したり移動させたりするのは厳禁です。
また、一定範囲内にまとまっている住宅や、アパートやマンションの集合住宅などで、個別にボンベを交換するのではなく、集中プロパンと呼ばれる方法で、大きなタンクから個々の世帯にガスを送っていることもあります。
プロパンガスボンベを交換する頻度は?
まずはこちらの表を見てください。プロパンガスボンベ重量(容量)に、世帯人数ごとの使用量をまとめています。
世帯人数 | 1か月の プロパンガス 平均使用量 |
20kgボンベ (約10m3) の場合 |
50kgボンベ (約25m3) の場合 |
---|---|---|---|
2人 | 約6.5m3 | 約0.65本/月 | 約0.26本/月 |
3人 | 約8.9m3 | 約0.89本/月 | 約0.36本/月 |
4人 | 約11.3m3 | 約1.13本/月 | 約0.45本/月 |
5人 | 約11.7m3 | 約1.17本/月 | 約0.47本/月 |
ガスの使用量によって設置されるボンベの大きさが異なるため、一概に決めることはできませんが、一般的な家庭であれば、プロパンガスボンベの交換は、平均して2か月に1回くらいになるでしょう。
また、プロパンガスは1家庭あたり通常は2本のボンベを設置することで、現在使用中のガスボンベの残量がわずかになると、自動的に予備のガスボンベが使われる仕組みになっています。
プロパンガス会社は、マイコンメーターの残量確認システムなどにより、ガス切れする前に各家庭のボンベの交換を行います。そのため、ガス切れでプロパンガスが使えなくなってしまうということはありません。
ボンベの交換時には、特に立ち会う必要はありません。中には交換時に声をかけてほしいというご家庭や、その逆に声をかけずに交換してほしいという場合もあると思いますので、契約時、ガス販売店に確認しておくと良いでしょう。
プロパンガスボンベを交換する時間帯は?
家庭用のプロパンガスのボンベを交換する場合、意外と気になるのが交換する時間帯のようです。早朝にガチャガチャうるさい音が聞こえて起こされたりということもあるかもしれません。
プロパンガスボンベの交換は、基本的に営業時間内に行われることが多いですが、交換しなければならない家庭が増えてくると、時間内では回り切れないため、朝の6時くらいからスタートする会社もあるようです。
また、通勤ラッシュなど混雑時は、車の渋滞により配送時間がかかり過ぎてしまうため、道が空いている時間を利用するケースもあるようです。
仮に朝早く起こされるということがあっても、2か月に1度程度のことですし、配送コストを抑えることがガス代の値下げにもつながるので、理解を示したいところです。
ただ、プロパンガス料金がとても高く、さらに早朝うるさいなど保安面が気になるということであれば、ガス会社の変更もおすすめです。
ご自宅のガス料金が高いかどうかは、「ガス料金自動診断」でチェックしてみてください。
明らかにガス料金が高いという場合には、プロパンガス会社の変更をおすすめします。こちらをご覧ください。
<関連記事>:ガス会社の変更でガス代30%削減!
ガスコンロの交換方法
同じガスコンロでも、主にコンロ台に乗せて使うタイプとビルトインがあります。台に乗せて使う据え置き型なら、自分で交換することも可能です。
ただ、ホースの接続がうまくいっていないと、ガス漏れが生じるなど大事故につながることがあるので、ガス会社に交換してもらう方が安心です。
ビルトイン型コンロの場合、資格が無いと交換できません。自分では交換せず、ガス業者にお願いしてください。
ガス給湯器の交換方法
給湯器ともなると、もちろん交換には資格が必要です。
安い給湯器をネットやホームセンターなどで購入し、設置工事だけを専門業者に頼むという方法もありますが、実はガス会社を変更するついでに給湯器も交換すれば、工事費込みでかなり安く交換できる場合があります。
これについて詳しく書いた記事がありますので、参考にしてください。
<関連記事>:プロパンガス給湯器交換時の重要点
プロパンガスから都市ガスに交換した方が安い?
プロパンガス代が高いので、都市ガスに変更した方が安いのでは?と考える人も少なくありませんが、実際は逆にトータルコストが高くなるケースが多いです。
まず、都市ガスが供給されている地域は限られます。仮に自宅近辺に都市ガスが供給されていたとして、自宅までの引き込み工事が必要です。最寄り道路からの工事で約15万円かかります。
加えて、給湯器やコンロなどもプロパンガス用は使えませんので、交換しなければなりません。最新のエネルギー節約型給湯器なら数十万円かかってしまいます。
<関連記事>:都市ガスの引き込み費用が高い!
こうしたコストを考えると、同じプロパンのまま、料金が安いガス会社に変更することでガス代を安くした方が手っ取り早く、効率的と言えます。
プロパンガス料金消費者協会では、適正価格でガスを供給する優良ガス会社を無料でご紹介しています。ガス会社の変更で、平均30%のガス代節約を実現できます。
プロパンガス料金が高いとお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
プロパンガスボンベや機器の交換方法に関する疑問を解決!まとめ
プロパンガスボンベの交換は資格が必要?
家庭用に設置されているプロパンガスボンベの交換時には、あわせて点検が必要となるため、特別な資格が必要です。詳細はこちら。
プロパンガスボンベを交換する頻度は?
家庭によって使用量が異なるので、決まった頻度はありませんが、大体2か月に1回の交換になります。詳細はこちら。
プロパンガスボンベを交換する時間帯は?
ガス会社によって異なります。通常は営業時間内に行われますが、諸事情により早朝にボンベの交換を行うケースもあります。詳細はこちら。
プロパンガス機器の交換方法は?
据え置き型のガスコンロなら自分で交換することも可能ですが、そのほかの機器は資格を必要とする場合がほとんどです。ガス会社変更時にガス機器を交換するなら、費用の大幅な割引も期待できるので、一石二鳥です。詳細はこちら。
この記事の執筆者
パソコン教室講師/WEBライター
Tanaka
3人の子を持ち、日頃から節約意識も高いことから、ガス代がお得になる仕組みにどっぷりとはまっています。多くの人に役立つ記事を心がけています。
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
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