ガス会社の乗り換え方法とは?優良ガス会社の探し方も
プロパンガス会社は自由に乗り換えできます。ガス代が高いと感じたら乗り換えを検討しましょう。ここでは乗り換える手続きと優良ガス会社の探し方を説明します。
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プロパンガス会社の乗り換えってできるの?
「え?ガス会社って乗り換えられるの?」と思ったあなた、ガス会社の乗り換えはできます。
都市ガスは2017年に小売が自由化されましたが、プロパンガスは当初から自由料金のため、自由に乗り換えができたのです。
この事実は一般にほとんど知られておらず、今のガス会社の料金が高くても、他のガス会社へ乗り換えはできないと思っている消費者が多いです。
特にこれまで一度もガス料金を気にしたことがないという方は、要注意です。なぜなら、高いガス会社と長年契約していると、ガス代で大きな損をすることになるからです。
それならば、料金が安いと言われる都市ガスに乗り換えればよいのではと思った方も多いはず。しかし、プロパンガスから都市ガスへの乗り換えには大きなデメリットがあります。
プロパンガスから都市ガスへ乗り換えするデメリット
プロパンガスから都市ガスへの乗り換えには、高額な工事費用がかかるというデメリットがあります。
都市ガス管の引き込み工事費は利用者の自己負担となっており、その相場は1メートルにつき1~2万円といわれています。
ガス管自体が自宅の近くまで来ているなら少額で済みますが、引き込む距離が数十メートルにもなると、工事費が50万円を超えることも。
加えて給湯器やコンロもプロパンガス用と都市ガス用では互換性がないため、新しく買い直さなければなりません。
近年は電気とのセット割やキャンペーンなどが多く見られ、光熱費の大幅な節約がすぐにでもできるように思えますが、高い工事費はその節約分も上回ってしまいます。
逆に都市ガス利用者がプロパンガスに乗り換える場合は、工事費や給湯器などの費用を乗り換え先のガス会社が負担してくれるケースがほとんど。
さらに、プロパンガス会社からプロパンガス会社への乗り換えであれば、かかるコストは0円です。
<関連記事>:切り替え簡単!高いプロパンガス会社は今すぐ変更!
プロパンガス会社の乗り換えに必要な手続き
それでは、プロパンガス会社同士の乗り換え、または都市ガスからプロパンガスへの乗り換えの場合には、どのような手続きが必要なのか見ていきましょう。
乗り換えたいプロパンガス会社を探す
先にガス会社を解約してしまうと、一時的にガスが使用できなくなる可能性があるため、乗り換え先のガス会社を探すのが先決です。
ただし、ガス業界は他のサービスと異なり、比較できるサイトが整っていないことや、そもそも料金表を公開していないことも多いです。
そのため、実際にガス会社を自力で探すことは難しいと言えるでしょう。
優良ガス会社を探す方法については、この記事の後半で詳しく説明します。
乗り換え先のプロパンガス会社と契約
優良ガス会社を見つけることができたら、契約です。
ガスの開栓には必ず立ち会いが必要となるため、事前に決めておいた立ち会い時に契約書類にサインするケースが多いです。
口座振替の場合はガスの使用量が確定した後、料金が通知される前に口座を登録しておきましょう。ガス会社によってはコンビニ払いやカード払いにも対応していることもあります。
プロパンガス会社を乗り換える際の注意点
プロパンガス会社を乗り換える際には、いくつかの注意点があります。
事前にプロパンガス料金を調べる
優良なガス会社だと思っても、ガス料金が高ければ乗り換える意味がありません。
乗り換え先のガス会社からは、契約前にしっかりと金額を提示してもらうことをおすすめします。
また、契約時にガス料金が安いとしても、今後頻繁に値上げがあるようでは困ります。値上げに関する方針などを確認しておきましょう。
違約金が発生しないか調べる
プロパンガスを契約したとき、工事費や設備費用を立て替えることで初期費用0円という「無償貸与契約」を交わしていることが多くあります。
この「無償貸与契約」を結んでいると、契約期間途中で解約したときに違約金という形で残金を支払わなければなりません。
乗り換え前のガス会社と「無償貸与契約」を結んでいないかどうか確認しましょう。
もし結んでいたとしても、違約金の額によっては乗り換えた方がお得なケースも多々あります。
<関連記事>:プロパンガス解約時の手数料と違約金はいくら?
先に解約を申し出ない
ガス会社を乗り換える際にやりがちなのが、先に契約中のガス会社に解約したいと申し出てしまうことです。
これをやってしまうと、「安くしますから解約しないでください」などと引き留められることになります。
安くしてもらえるならとそのまま契約を続けたとしても、安いのは一時的で、またすぐに値上がりするでしょう。
このようなトラブルを防ぐため、ガス会社乗り換えの際におすすめの方法をこれからお伝えします。
プロパンガス会社を乗り換えるのにおすすめの方法
優良なプロパンガス会社を探すには、プロパンガス料金消費者協会に相談するのがおすすめです。
先ほどもお伝えしたように、一般消費者が優良なプロパンガス会社を探すことは大変難しいです。プロパンガス会社は全国に約1万6,000社あるのですが、その多くが料金非公開だからです。
そのためガス会社の良し悪しの判断が付かず、結果として悪質なガス会社と契約してしまう消費者が後を絶ちません。
プロパンガス料金消費者協会では、適正価格を独自に設定しています。そして、適正価格に協力するガス会社を募ることで、都市ガス並みの料金を実現しています。
<関連記事>:プロパンガス料金の適正価格 2024
ご自宅のガス料金が高いかどうかわからないという方は、こちらの料金診断をお試しください。
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沖縄を除く日本全国にある優良なガス会社を紹介するのがプロパンガス料金消費者協会です。
そしてもう一つ、ガス会社を乗り換える上で重要なのが、ガス料金を適正な価格で維持してくれる優良なガス会社を選ぶということです。
未来のことは誰にもわかりませんから、今現在ガス料金が安くても、値上げしないという保証はありません。
しかし、協会経由でガス会社を乗り換えると「ガス料金見守り保証」が付いてきます。これは、契約後もずっと適正価格を維持するという保証です。
万が一不当な値上げがあれば、協会が間に入って元の価格に戻す交渉をしてくれます。
先ほどもお伝えした解約時の違約金トラブルも、協会という第三者が間に入ることでスムーズに進むケースがほとんどです。
仕事で忙しく、乗り換え先のガス会社を探す時間がない、手続きのための時間が取れないという方も、協会に相談すればあとはお任せで乗り換えが完了します。
しかも協会は、私たち消費者には一切費用を請求しないというのが大きな特徴でもあります。会員ガス会社から徴収する会費で運営を賄っているからです。
無料で乗り換え先のガス会社を探してくれるなんて今どきすばらしいサービスですね。自分で優良ガス会社を探すのが難しいと感じたら、ぜひ協会に相談することをおすすめします。
この記事の執筆者
パソコン教室講師/WEBライター
Tanaka
3人の子を持ち、日頃から節約意識も高いことから、ガス代がお得になる仕組みにどっぷりとはまっています。多くの人に役立つ記事を心がけています。
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
プロパンガス料金消費者協会からのお知らせ
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一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会では、当協会の活動に必要なスタッフを募集しています。
詳細はこちらのURLをご覧ください。
https://www.propane-npo.com/recruit/