コロナ禍で高まる戸建て志向!初めてのプロパンガス会社選び
新型コロナウイルスの影響でテレワークが当たり前となった今、戸建て住宅の人気が急上昇しています。戸建てなら広いスペースも確保できてテレワークには最適。でも、プロパンガスが初めての方は要注意!ガス会社選びを間違えると大損することに。
コロナがもたらしたテレワーク
新型コロナウイルスの影響で、テレワークという新しい働き方がじわり浸透してきました。このテレワークという働き方、そもそも欧米ではきわめてスタンダードでしたが、日本ではなかなか根付きませんでした。
しかし皮肉なことに、新型コロナの感染が拡大していくにつれ、日本でもテレワークを導入する企業が一気に増えてきました。
今後、企業はこのテレワークを積極的に導入することで、オフィスを縮小し、従業員の交通費までなくすような大胆なスリム化を進めていくに違いありません。
そうなると、「高い家賃を払ってまで都心に住み続ける必要はない」と考えるのも当然です。
総務省が最近発表した報告によると、2020年8月以降の東京都の転出者数は、前年に比べて大きく増えており、2ヶ月連続の転出増だそうです。 特に神奈川、埼玉、千葉への転出が大きいとか。
テレワークで崩れる「都心神話」
実際、コロナ禍が長期化するなか、テレワークのためのワークスペースを求めて、郊外や地方の戸建てに引っ越しをする人が続出しています。
特に20~30代の子育て世代にとって、在宅で快適に仕事をするためには、充分な広さのワークスペースは必要不可欠。
郊外に引っ越すことで、より広い快適な環境が手に入れば、テレワークだけでなく、子育てにも大いにプラスになります。
最近の不動産動向でも、都心の分譲マンションより、郊外の戸建てを選ぶ世帯が急増しているのもうなずける話です。
さて、ここで注目したいのが、戸建て住宅におけるガス会社選びです。
アフターコロナの新しい生活様式
特にプロパンガスは、契約するガス会社ごとに料金が大きく違ってくるので、注意が必要です。
そもそも、都市部から移住してくる方の中には、都市ガスしか使ったことがないという、プロパンガス未経験者も多く見られます。
このような方々は、プロパンガス料金のしくみを知らないために、悪いガス屋さんにひっかかると簡単にだまされてしまいます。
<関連記事>:プロパンガスの基本料金
高いプロパンガス料金のからくり
皆さんは、昔からプロパンガスは自由料金制だということを知っていましたか?
これはどういうことかと言うと、プロパンガスの料金は、契約する会社や家庭によって料金設定がバラバラだということです。つまり、高い料金で販売するガス会社もあれば、良心的な値段のガス会社もあるということです。
また、プロパンガスは輸入に依存したエネルギー製品でもあるので、為替の変動や原油相場の影響を受けます。
そのため、世界情勢によっては、やむをえず値上げせざるを得ない局面もあります。しかし値上げは一時的なものなので、情勢がまた元に戻れば、良心的なガス会社なら値上げした分を元に戻すのが普通です。
しかし、ガス会社によっては、情勢が元に戻っても料金を下げるという道義的なことをしない会社も多くあります。
<関連記事>:プロパンガス料金値上げの真相とは?原因や相場を徹底解説!
プロパンガス未経験者は要注意!
このようなガス会社とうっかり契約してしまうと、どうなるでしょうか。
当然、お宅のガス料金は上ることはあっても下がることはないという、悲惨な結果になります。
コロナ不況のなか、せっかく生活コストの削減を求めて郊外に引っ越したのに、不当に高いガス料金の会社と契約してしまっては、元も子もありません。
戸建てのプロパンガスに戸惑う人々
このように、都心のマンションや集合住宅では、ほとんどのエリアで都市ガスが整備されているので、上記のようなプロパンガスの料金のしくみを知っている方は少ないでしょう。
しかし、郊外や地方では、まだまだプロパンガスの地域は多く、むしろ、プロパンガスしか選択肢がないというエリアもたくさんあるので、このような現実を知らないとガス代で大変な大損をすることになります。
事業者乱立でガス会社の選択が難しい
加えて、電力や都市ガスなどのエネルギー業界は、自由化が急速に進んだおかげで、実にさまざまな事業者が乱立しています。
マンションや集合住宅であれば、オーナーや大家さんに契約の権限があるので、ガスや電気の事業者を自分で選ぶことはありません。しかし、一戸建てともなれば、自力でガス会社と一対一の契約をすることになります。
数ある事業者の中で、いったいどこが良心的なガス会社なのか、一消費者が的確に探し出すことはとても難しく、また、そんなガス会社探しをする時間も暇もないというのが現実です。
そのため、忙しい引っ越し作業に取り紛れて、つい安易にガス会社を選んでしまう方も多く、あとあと後悔するケースが後を絶ちません。
当協会では、長年ガス会社の変更に関する相談を数多く受け付けてきましたが、その中でも、ここ最近、特に増えているのが、戸建てに引っ越した方からの相談です。
安易なガス会社変更は危険!
「入居して1か月目なのにガス代がとんでもなく高い!」
「都市ガスより高いのは覚悟していたが、こんなに高いとは知らなかった...」
コロナ不況とも呼ばれる経済不安のなか、在宅時間が長いテレワークともなれば、自宅の電気やガスの消費量は、平日出勤していた頃に比べて格段に増えます。高い単価のプロパンガス会社と契約してしまうと、それだけガス代も高くなるということ。
不必要な光熱費は一銭も払いたくないと考えるのは誰も同じです。せっかく、テレワークに最適な環境を求めて郊外に引っ越してきたのに、都市部にいた頃よりも光熱費が高くなってしまうようでは、本末転倒です。
こんな悲惨なことにならないためにも、戸建住宅でプロパンガス会社を選ぶ際のポイントを「新築」「中古」「借家」と3つの住居種別ごとに紹介いたします。
新築一戸建のプロパンガス会社選び
新築の戸建住宅でプロパンガスを選ぶ場合、施主の意向よりも工務店側の主張で一方的にガス会社が決められてしまうことがよくあります。
特に大手の工務店が建てた建売住宅などは、あらかじめガス会社が決められた上で売買契約がなされることも多く、入居後にガス会社を変更しようとすると、大きなトラブルになりかねません。
<関連記事>:新築時のプロパンガス会社選びは建築会社に任せるな!
高いガス料金と長期契約の縛り
そもそも、新築住宅におけるプロパンガスの配管工事は、ガス会社が請け負うことが多いので、黙っていると、そのガス会社と契約を結ぶ流れになってしまいます。
とはいえ、契約したガス会社が、適正価格の良心的なガス会社であれば何の問題もありません。しかし、この手のプロパンガス会社は、建築会社と利害関係でつながっていることが多いので、悪質なプロパンガス会社である確率が非常に高いです。
例えば工務店側としては、ガスの配管工事費をガス会社に負担してもらうことで、建築費を安く抑えられるメリットがあります。またガス会社側としても、工務店と業務提携することでコンスタントに顧客を紹介してもらえるので、双方ともに多大なメリットがあるのです。
しかし逆に、施主である顧客には何のメリットもありません。それどころか、ガス代は高い、解約するには違約金がかかるなど、ハッキリ言って不利益しかありません。
戸建てのガス会社変更で違約金トラブル
特に違約金の問題は、無償貸与契約とかかわりが深く、戸建て住宅のプロパンガスでは非常に多いトラブルのひとつです。
ガス会社の中には、完成間近の慌ただしい時期に何の説明もせず「無償契約」を結ぶことで高いガス料金で顧客を縛り、解約しようとすると法外な違約金を請求するという悪質な会社もあるほどです。
このような無償貸与契約に関するトラブルについては、下記関連記事で詳しく解説していますので、詳しい言及は省きます。
<関連記事>:プロパンガス解約時の手数料と違約金はいくら?
要は、新築で家を建てる際のガスの配管工事費は、「無償貸与契約」するか「買い取り」にするか、きちんと事前に双方で合意を取っておく必要があるということです。
無償貸与か買い取りか、事前に選べます
このように、新築住宅でのプロパンガス選びは、素人にはとても難しいので、第三者機関であるプロパンガス料金消費者協会へご相談いただくのがベストです。 公平な立場で優良なプロパンガス会社を紹介できるので、上記のようなトラブルは決して起こりません。
ちなみに上記のような場合、協会では「無償貸与契約」か「買い取り」かを事前に消費者の方にお選びいただいだいております。
また、協会が紹介するガス会社は、適正価格で販売することを約束してくれている良心的なガス会社なので、契約後、ガス料金がどんどん値上げされるというリスクもありません。
それを保証するために「ガス料金見守り保証」という保証を無料でお付けしてしているので、長く安心してプロパンガスをご利用いただけます。
新型コロナで急速に広まったテレワークは、人々の住宅に関する考え方を変えつつあります。この働き方を新しいチャンスととらえ、都心からはなれて新築住宅を購入した方は、なおさら、協会の無料相談を利用して、最適なプロパンガス会社を選択することをおすすめいたします。
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<関連記事>:中古住宅を購入する方
ボンベが残されている中古住宅には要注意!
中古住宅には、前の住人が使っていたガス会社のボンベやメーターがそのまま残されていることがよくありますが、新しく引っ越して来た方は、決してこれに手を出してはいけません。
前の住人が使っていたなら安心と考え、置いてあるボンベの名前を見てそのガス会社に連絡をすることでさっさと開栓契約をしてしまう方が多いですが、このようなことは絶対にやらないでください。これは値段を見ずに買い物をするのと同じくらい、愚かな行為です。
今の時代、ガス会社と契約をする前に、単価や基本料金などの値段を調べるのは当たり前です。例えば、灯油を買う時、ガソリンスタンドや近所の燃料店など、さまざまな店の料金を比較して一番安いところで買いますよね?
プロパンガスも同じです。
本来ならば、使用者がいなくなった時点で、ガス会社はボンベとメーターを取り外さなければいけません。ところがこれを意図的に行わないガス会社は多くあります。理由は、そのまま置いておけば広告の代わりになり、自動的に次の入居者が連絡してくれるからです。
このようなガス会社は、プロパンガスの料金設定にも、いい加減な体質があらわれているので要注意です。
ガス代が異常に高いのでガス会社に問いただしてみたら、前の住人が残した配管工事費を勝手に上乗せして請求していた、などという悪質なケースもあるくらいです。
このようなことにならないためにも、中古住宅に残されたボンベやメーターの会社に直接連絡するのは、絶対にやめましょう。
新しい引っ越し先で、どんなガス会社を選んだらよいか分からなければ、当協会にご相談ください。もちろん、ガス会社変更に関する相談や手続きは、一切無料です。
中古住宅でも、プロパンガスは安くできる
現在使用しているガス会社の料金が高い、あるいは、最初は安かったのにだんだん料金が上ってきて不信に思っている、というような方も、ぜひ一度ご連絡ください。
複雑な条件の中古住宅でも、適正価格の会員ガス会社に変更したことで、プロパンガス料金を20%~30%も安くすることに成功した方はたくさんおられます。
当協会は長年の活動により、プロパンガス業界ならではの、しがらみやしきたりに詳しく、さまざまなノウハウを蓄積しているので、お住まいの地域の特性や希望の条件にぴったりな優良ガス会社を紹介することは十分可能です。
<関連記事>:ガス会社の変更でガス代30%削減!
借家におけるプロパンガス会社選び
コロナ禍を避けて移住を希望する人の中には、手っ取り早く一軒家を借りて住みたいと考える方も多いようです。その証拠に、不動産業界では、今までなかなか借り手がつかなかったような、駅から遠い物件が意外な人気となっているそうです。
確かに、会社の仕事がフルリモートになり、在宅でのテレワークが当たり前になれば、都心で高額な家賃を払い続けるのはバカらしいと考える人が増えてきます。
しかし、プロパンガスの借家に引越したことで、思わぬ高額なプロパンガス代に悩む方もいます。郊外に引っ越して生活コストをぐんと下げることができたのに、光熱費が前よりも高いようでは、せっかくの節約生活も台無しです。
借家のプロパンガス変更は、大家さんの承諾を!
借家でのプロパンガスについては、新築や中古物件とは少し事情が違います。一般的に借家の場合は、ガス代が高いからといって、入居者が勝手にガス会社を変更することはできません。
というのも、 ガス会社を変更する権限があるのは、その建物の大家さんだからです。賃貸契約をした入居者が自由にガス会社を変更したりする権限はないので注意してください。
でも、あきらめることはありません。大家さんの承諾を取った上でなら、借家でも適正価格のプロパンガス会社に変更することで、ガス料金を安くすることができます。
大家さんを説得するのは難しいと思われるかもしれませんが、当協会へ相談をされた方のほとんどが、大家さんを説得することに成功しています。
借家のガス料金が下がれば、賃貸経営にも有利
そもそも、毎日利用するプロパンガスの料金が不当に高く、高い光熱費で家計が圧迫されるような暮らしになってしまえば、せっかく借りてくれた入居者はすぐ逃げてしまいます。
高いガス代のせいで空き家状態が続けば、賃貸経営も上がったり。大家さんとしても決してうれしいことではありません。
「ガス代が高いので、ガス会社を変えて欲しい」と思い切って大家さんに訴えれば、意外なほど簡単に了承してくれるケースは、結構多いです。試してみる価値はあるのではないでしょうか。
以上、新型コロナウイルスの感染拡大がなかなかおさまらない今、新しい生活様式へ移行することは、決してたやすいことではありません。
けれど、時代は刻々と変化しています。その時々でベストな方法を賢くチョイスする力を磨いて、ニューノーマルな世の中を渡っていきましょう。
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
プロパンガス料金消費者協会からのお知らせ
ガス料金削減コンサルタント、Webデザイナー・コーダー募集中!
一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会では、当協会の活動に必要なスタッフを募集しています。
詳細はこちらのURLをご覧ください。
https://www.propane-npo.com/recruit/