知多郡阿久比町のプロパンガス（LPガス）適正料金と平均価格

愛知県知多郡阿久比町に住む天野さん（仮名）

ガス会社を変更したいならここに相談してみたらいいと、友人から協会を紹介されたので連絡しました。

「知多郡阿久比町の我が家は築2年になりますが、ガス代が異常に高いため、ガス会社変更をしたく問い合わせしました。

これまで、ガス料金はどこの会社でも同じだと思っており、ガス会社についても一度も気にしたことはありませんでした。

恥ずかしながら、入居の際にも、ガス会社に出された書類に印を押した記憶はあるものの、引っ越しのバタバタしている時で、説明も上の空でサインしてしまっている経緯があります。

あらためて書類を確認してみると、設備の買い取り請求を意味する内容が記載されています。ですが、考えてみると私は建築会社と売買をしており、本来、ガス会社も設備費を請求すべき相手は買主ではなく建築会社ではないでしょうか。

果たして、ここに記載されている約23万円は、本当に払わないと法律違反になるのでしょうか。何か得策があればぜひご指導ください」

使用量：18.9m³、請求額：13,588円
基本料金：1,870円、従量単価：620円

今回の天野さんのように、ガス会社を解約する際、設備費用の問題でトラブルになることはよくあります。築年数が浅いと高額になることが多いので特に注意が必要です。

そもそも、なぜこのようなことが起こるのかというと、新しく家を建てる際、ガス会社はたいてい無償でガスの配管工事を行いますが、施主はその代わりそのガス会社と15年の契約を結ぶことを約束させられることが多いからです。

ガス会社にとっては顧客を逃がさない良いシステムなので、これはまさにプロパンガス業界の悪しき慣習といえるでしょう。しかもこの場合の無償とは決してタダというわけではありません。

設備費や配管工事費は、その15年の契約期間中、しっかりガス料金に上乗せされて回収されています。途中で解約する場合は当然、契約者に残存金というかたちで請求されるのが普通なのです。

天野さんの場合、この残存金が23万円ということになります。天野さんとしては「支払うべきものであれば当然検討しますが、なんとも曖昧な話であり、まだ腹に落ちていません」と言われました。

当協会からのアドバイスとしては、まず天野さんが新築の際に建築会社と取り交わした「重要事項説明書」の中のガス設備の欄を確認していただきました。

すると書面には"入居者の負担無し"と書いてあることが判明したので、建築会社に支払った建築費用の中にガス設備が含まれていたことは明白です。

天野さんは、これを根拠にガス会社に対して、23万円の支払いの有無について話し合いの場を設けました。

その後、天野さんには支払い責任はないという結果になりました。ここまで穏便に済むケースは珍しいと考えられますので、とても運がよかったと言えます。

ケースバイケースにはなりますが、ガス会社と交わした「消費設備等貸借契約書」と建設会社と交わした「重要事項説明書」のガス設備について、どのように書かれているか確認するようアドバイスしたことが問題解決の糸口になりました。

協会の指導がなければガス会社に言われるがまま支払っていたかもしれませんし、もしくは、高いガス代を我慢して払い続けていたかもしれません。

やはり不可解な問題に直面したら、専門家の意見を聞いてみるものだとつくづく感じました。今回は本当に感謝しています。このような感想をいただきました。

基本料金：1,650円　従量単価：352円