ご報告
2024年7月2日に施工されたプロパンガスの法律改正のため、
大家さん向けのサービスが完全停止していましたが、このところ多少動きが出てきました。
復活の程度としては、よちよち歩き程度ですが、少しはお役に立てるかもしれません。
ガス会社の切替によるメリットをご希望の方、エリアや相手ガス会社にもよりますが、
法令順守の範囲内で最大限お力になれればと思います。
以下のコンテンツは法令改正前に作成されたもので、現在有効ではありません。
ご注意ください。
築35年の築古で空室が多く、利回り対策の為、プロパンガスへ変更
3DKで約50m3の広めの間取り。半数以上が空室で、大家さんとしては集客に悩んでいました。そこで設備を無償貸与してくれるプロパンガスへ変更を決断。インターネットの初期導入費も無料で導入できました。
無償貸与サービス
変更前
| 設備名 | 単価 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 無し | 0円 | |
| 合計契約金額 | 0円 |
変更後
| 設備名 | 単価 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 給湯専用給湯器 7台 ↑フリーメンテナンス |
9.5万円 | 66.5万円 |
| 2 | テーブルコンロ(2口) 7台 | 3.6万円 | 25.2万円 |
| 3 | インターネット初期導入費 | － | － |
| 4 | インターネット月額費用 1,100円×7戸=7,700円 | ||
| 5 | 配管工事 7室分 | 10万円 | 70万円 |
| 6 | ガス料金見守り保証 | － | － |
| 合計契約金額 | 161.7万円 | ||
無償貸与サービスとは：ガス会社が無償でアパートの設備を設置します。ただし"タダ"ではなく、例えば10年契約でそのガス会社を利用すれば毎年10％ずつ償却し、10年後には残存（違約金）が0円になるという"ローン"のような仕組みです。契約年数は10～15年が一般的です。
入居者のガス料金
変更前（都市ガス）
| 基本料金 | 従量単価 | 10ｍ3使用時合計 | |
|---|---|---|---|
| 入居者 | 774円(税込 851円) | 700円※(税込 770円) | 7,774円(税込 8,551円) |
変更後（プロパンガス）
| 基本料金 | 従量単価 | 10ｍ3使用時合計 | |
|---|---|---|---|
| 既入居者 ※2 | 1,200円(税込 1,320円) | 500円(税込 550円) | 6,200円(税込 6,820円) |
| 新入居者 ※3 | 1,800円(税込 1,980円) | 500円(税込 550円) | 6,800円(税込 7,480円) |
| 地域平均 ※4 | 1,800円(税込 1,980円) | 667円(税込 734円) | 8,470円(税込 9,317円) |
- ※1
- 都市ガスの熱量はプロパンの約半分のため、元々の単価を約2倍して、同じ尺度で計算できるように変換してあります。
- ※2
- 既入居者のガス代はほぼ都市ガス並みに抑えています。
- ※3
- 新規入居者の方はプロパン価格での提供になります。それでもエリアのアパート価格と比べると低く抑えられています。
- ※4
- 当協会が調べた徳島県エリアの平均価格です。
ガス料金見守り保証
多くのガス会社は、プロパンガスの輸入価格が上昇するとアパート入居者の販売価格を値上げします。しかし、輸入価格が下がっても滅多に値下げはしません。
その点、当協会の会員ガス会社は、協会の許可なく値上げができない仕組みになっています。大家さんとしてもガスの値上げが原因で、入居者が退去する心配から解放されるので空室対策にもなります。
大家さん（滋賀県）の声
空室が目立ってきた為、インターネット無料アパートにして集客したいと考えました。また、ここ数年は設備が故障する部屋がどんどん出てきて困っておりました。
インターネット初期導入費を無料にして頂き、プロパンガスに切替工事する際に、ちょうど古くなっていた給湯器とコンロを無償で交換工事してもらい助かりました。
入居者のガス料金が高くなるか心配だったのですが、徳島は都市ガス料金が割高のため、プロパンガスに変更しても、ガス料金は安くなりました。
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社（後の東芝パソコンシステム株式会社）に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。