2012年9月のCP
9月のCPが970ドルまで上昇!
9月のCPが大幅に上がりました。8月の775ドルに対して、195ドルアップの970ドルです。何と1ヶ月で25%も上昇してしまいました。
この背景としては、民主党政権が原発ゼロを打ち出したことも大きく影響しているようです。原発をゼロにするためには、当然火力発電所の負担が大きくなるますが、その燃料は石炭・天然ガス・石油などであり、日本が輸入する原油の需要も増加することになります。
需要増が見込まれれば売り手が強気になるのは自明の理であり、7月末の日本のプロパンガスの在庫量が昨年同月より12%低いことが判明しましたが、このことがマーケットに影響を与え、まだプロパンガスの需要期前にも関わらず前月比25%アップというCPになってしまいました。わかりやすく言えば、産油国から足下を見られてしまっているのです。


10月から消費者価格を値上げするガス会社も!
この9月のCP上昇を受けて、早くも値上げに踏み切ったガス会社も出始めました。ガス業界全体を見るとまだ様子見の状態ですが、10月のCPが1,000ドルを超えてくるようだと、業界全体が一斉に値上げする可能性もあります。
10月のCP動向、そしてガス会社の価格戦略に注意が必要です。
この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
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