2013年5月のCP
5月のCPは735ドルまで下落!
5月のプロパンガスのCPは前月に比べて55ドル下がり、735ドルになりました。年初の1月が955ドルだったので、4ヶ月で220ドル下げたことになります。これは不需要期に入ったことと中国経済の減速感などを背景に相場が下落しているようです。
プロパンガス価格は今後どうなるのか?
CPが下がってきたので当面は値上げ等はなさそうですが、気になるのは円安の行方です。プロパンガスはCP(輸入価格)と為替レートと固定費(ガス会社の経費等)で決まってきます。固定費は一定と考えるとCPと為替レートです。CPは下がってきたものの、円は5月に入って102円台まで下落しています。
一番心配なのは、夏場から秋口の需要期に入った頃にもう一段の円安が進み、110円くらいになることです。昨年の秋CPは1,000ドルを超えていたので、昨年並みに上がってくると値上げラッシュになる可能性があります。
そうなる前にカナダやアメリカから安いシェールガスの輸入が進み、プロパンガスの価格が下がってくれると嬉しいのですがそう簡単にはいかないようです。シェールガスに期待するよりも早期の原発再稼働のほうが現実的なようです。
東北大震災以降、原発の停止により天然ガスの輸入量が激増し、当然価格も上がっているようですが、天然ガスの価格上昇にプロパンガスのCPも引っ張られてしまっているような気がするのは私だけでしょうか?
この記事の執筆者
一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
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