2013年9月のCP
9月のCPが850ドルまで上昇
9月のプロパンガスのCPが8月に比べて30ドル上がり、850ドルになりました。今年一番の安値は5月の735ドルでしたが、6月に745、7月が795、8月820ドルで、今回9月の850ドルとじわじわ上がってきています。


プロパンガス価格は今後どうなるのか?
このところの値あがりの原因は何と言ってもシリア情勢です。8月21日にシリアで起きた化学兵器使用疑惑に対し、オバマ米大統領は軍事介入への承認を議会に求めています。これが承認されればシリア攻撃が現実のものとなり、原油はさらに高騰することが予想できます。
シリア問題が起こる前も、エジプトでムルシー大統領がクーデターで政権を追われ、それに伴う大統領支持派と暫定政権側との間で激しい衝突が起こり、原油高騰のキッカケにはなっていました。
プロパンガス業界では、このところのCPの高騰と円安の影響で経営が圧迫されているという理由でプロパンガスの値上げに踏み切るガス会社が出始めています。すでに数社が決定を下しおり、大手の多くは9月または10月検針分から1m3当たり40円前後値上げするのではないかと思われます。
やはり、問題はこの後ですね。軍事介入したとしても地上軍の投入がなく、しかも60日とか90日の短期戦で終わればともかくイラク戦争のような本格的な戦争になってしまうと原油も相当高騰することが予想されます。
まずは、9月9日の週から議論されると思われる米議会のなりゆきを注視したいと思います。
この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
