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2013年10月のCP

10月のCPは820ドルに下落

9月29日に発表された10月のCPは、9月の850ドルから30ドル下がって820ドルになりました。このところじわじわ上昇していて、10月くらいから値上げするプロパンガス会社が増えていたので一安心です。ただ、これから冬場の需要期を迎えるので需給のバランスには要注意です。

9月CP=850ドル/トン
10月CP=820ドル/トン

サウジアラムコCP推移
サウジアラムコCP推移

プロパンガス価格の今後の見通し

まずは、懸念されていた米国によるシリアへの軍事介入の可能性が遠のいて、CPが落ち着いてきました。米国議会での採決が難航していたところへ、ロシアが化学兵器引き渡し案をシリアへ提案し、シリアが受け入れたためです。

余談ですがロイターニュースによると、プーチン大統領の支持団体はシリア内戦の平和的解決に貢献したとして、プーチン大統領をノルウェーのノーベル委員会に平和賞候補として推薦するとのことです。

一方アメリカ議会では与野党の対決で暫定予算案が決まらず、政府機関閉鎖の影響が出ています。このことが米国経済を与え、ひいては原油需要が減るのではないかとの見方があります。そうなればプロパンガスの価格の下がる可能性があります。

大きな動向としては季節的な要因が大きいでしょう。アジアはこれから冬を迎えます。プロパンガスの需要期であるこれからの季節では毎年プロパンガスの価格は上昇する傾向があります。上記の過去グラフを見てもそのことは明らかで、10月が一服したとはいえ11月からの需要と供給のバランスには目が離せません。

この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

代表理事 鈴木 秀男

  • 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。

1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。



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