2014年4月のCP
4月CPは770ドル。前月から85ドル下落
3月31日に4月のCPが発表されました。3月の855ドルからは85ドル下がりました。昨年の12月に1,100ドルの高値を付けて以来、4月が770ドルと4ヶ月で330ドル、丁度30%も下がりました。これは値上がり前の昨年10月頃の水準まで戻ったことになります。
市場の動向
日本や韓国など極東市場の需要期が終了したことと、中国の経済成長率が冴えないことなどが原因でサウジアラムコCPが大きく値下がりしました。ただ、4月CP発表時点での5月CP先物が4月CPを上回ったことから、このまま夏に向けて下がり続けるかどうか不透明な状況になっています。順調に下がり続ければ消費者価格にも好影響が出るものと思われます。
消費者価格は5月から下がりそう
サウジアラムコCPが770ドルまで下がってきて、値上げ前の昨年10月頃の水準になったことから、プロパンガス卸売り各社と大手販売会社の値下げの動きが出てきました。当協会のリサーチでは、5月から6月にかけて一斉に値下げの動きが出てきそうです。まだ方針を決定していないところも、今月末に発表される5月のCPを見て値下げを決めるところが多くなりそうで、プロパンガスの利用者からは早急な対応が待たれるところです。
値下げ幅ですが、まだ具体的な数字が見えてきていないので何とも言えません。昨年12月に1,100ドルになった時は、上げ幅の少ないところで40円から、大きなところでは70円くらい上がりました。これがそのまま下げる方向に行くかどうかというと1回では無理かも知れないです。5月∼6月に30円程度下がり、このままCPが下がり続けるようなら夏場にもう一度値下げがあるかも知れません。
5月から6月にかけて下がる会社は良心的な会社です
プロパンガスの業界は、CPが上がった際は値上げするのに、下がった時はスルーしてしまって値下げをしない会社が多いです。あるいは、40円上げておいて元の水準に戻っても20円しか下げないという会社もあります。利用者から見て、この数ヶ月は契約しているプロパンガス会社が良心的な会社かどうか判定するのに絶好の機会かも知れません。
この記事の執筆者
一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
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