• 月〜金7:00〜21:00
  • 土日祝7:00〜20:00

0120-268-967

2015年10月のCP

10月CPは360ドルで9月比45ドル上昇

9月30日に10月のサウジアラムコCPが発表されました。前月9月の315ドルに対して45ドル上げた360ドルで、前月比14.3%上昇しました。このところずっと下げ基調が継続していましたが7ヶ月振りに反騰しました。しかし、記録的な安値が続いていることには間違いありません。

9月=315ドル/トン
10月=360ドル/トン(7.6%↑)

サウジアラムコCP推移

サウジアラムコCP推移

原油下落でも減産どころか増産を続けるロシア

現在原油価格が下落しているのは、簡単に言うと需要よりも供給が上回っているからです。産油国の中でも価格の上昇を期待して減産を主張する国もあれば、国の事情で増産をしている国もあります。その代表はロシアではないでしょうか?

ロシアは2000年からずっと増産を続けてきました。2000年は3億2,300万トンでしたが、14年後の2014年には5億2,700万トンまで増えています。直近の9月は日量1,074万バレルになり、ソ連崩壊後最高レベルに達したようです。同月のサウジアラビアは1,030万バレルですので、単月ではロシアが世界一の産油国です。

ロシアにとっては、いくら原油が下落しても減産はしないようです。なぜなら、ロシア経済は原油と天然ガスの輸出でしのいでいるからです。この2つで輸出の約3分の2を占めています。ロシアが昨年の3月にウクライナのクリミア半島を軍事力を背景に併合した問題で、米欧はロシアをG8(主要8カ国)から排除、さらに経済制裁を科しました。

このため、ロシアは西側諸国の金融機関との取引ができなくなり、原油を売却しても代金の決済も現金以外ではできなくなってしまったのです。今やロシアのGDPはマイナス成長になり、物価は急激に上昇しています。ロシアは最近、内務省の職員を11万人削減することを発表しましたが、11万人は約1割に当たるそうです。

このような状況の中では、いくら原油価格が安くなっても増産するしかないのかも知れません。


今後のCPはどうなる?

冒頭で述べましたが、CPは需給のバランスで決まります。日本を含むアジアでは、これから秋冬の需要期を迎えるので、例年ですとCPも上がる傾向にあります。しかし、今年はどうでしょう?原油の需要が増える要素があまり見当たりません。しばらくは300ドル後半から400ドル前半くらいの安値が続きそうな気がします。

この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

代表理事 鈴木 秀男

  • 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。

1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。



戸建専用

ガス代最大50%安く!

料金診断へGO!
「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」公式アンバサダー郷ひろみ

戸建用ガス会社探しをお手伝い

月~金7:00~21:00
土日祝7:00~20:00
24時間メール受付