2017年11月のCP
2017年11月CPは575ドルで10月と同じ
10月31日に11月のサウジアラムコCPが発表されました。10月と同額の575ドルでした。7月は345ドルだったCPが4カ月の間に約67%も値上がりしています。
秋から新年にかけて一斉値上げか?
各プロパンガス会社が一斉に値上げを行っています。
一番早く値上げを決定したのは関東の大手で、11月検針分から値上げすることを10月の初旬に通知を始めました。
従来は、いきなりの値上げが主流でしたが、6月1日の液石法改正を受けて、1カ月以上前の文書による通知が多くなっています。この速報を書いている11月5日現在では、東海地方の大手ガス会社が、1月検針分より値上げすることを通知してきたとの相談が消費者から入っています。
これまでに、関東の大手ガス会社約15社からの値上げ情報が消費者を通じて入ってきましたが、東海地方のガス会社も追随し始めました。
プロパンガス業界では、そのエリアの大手が値上げを発表すると、それを合図に準大手・中小ガス会社が追随するというのがパターンですが今回もそうなりそうな状況です。
値上げ幅は各社バラバラです。一番大きく上げる会社が1立方メートルあたり80円で、次が50円、40円、35円、30円、20円、10円と続いています。80円上げる会社もあれば10円しか上げない会社もあるので、何を根拠にしているのか不明ですが、最も多いのは30〜40円です。
今回の値上げは妥当なのか?
CP推移グラフを見ておわかりのように、2013年12月に1,100ドルを付けたあと、多少の上下は別として大筋としては3年ほどずっと下げてきました。
その間販売価格の平均は、エネ研・石油情報センターの情報を分析した限りではほんのわずかしか下げっていません。CPのほうは、2014年と2016年の平均で比較すると約60%も下がっているのにです。
とても一般消費者が納得できる値上げではないと言わざるを得ません。
この記事の執筆者
一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
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