2017年12月のCP
2017年12月CPは590ドルで11月比15ドル高
11月30日に12月のサウジアラムコCPが発表されました。11月比15ドル高の590ドルです。本格的な需要期を迎えて上昇が続いています。
11月末のOPEC総会で2018年末までの減産継続を決定
OPEC(石油輸出国機構)は、11月30日のオーストリア・ウィーンでの半年に1回の総会で2018年12月までの減産継続を前回一致で合意しました。また、それに続くロシアなどを主とするOPEC非加盟国との全体会議でも同様の合意を得ました。
具体的な減産量は、OPEC加盟国の合計が日量120万バレルで、非加盟国は日量60万バレル。全体では日量180万バレルになります。原油価格は、OPEC総会での減産延長の期待感から9月からジワジワと上昇を続けてきました。
ただ、原油高が続けば米国のシェール企業が生産を増やす傾向にあることから、このまま一本調子で上昇が続くかどうかは不透明です。
CPも原油高に連動
CPも7月は345ドルだったものが、8月420ドル、9月480ドル、10月575ドル、11月575ドルと上げ続け、12月は590ドルと600ドルが視野に入ってきました。
ただ、アストモスエネルギーはCPのピークは今で、今後春先から夏に向けて徐々に下がっていき、2018年の平均では527ドル程度と見ているようです。
プロパンガスの販売価格はどうなるのか?
CPの上昇に一番早く反応したのは関東のプロパンガス会社で、10月から11月にかけて続々と値上げ通知を行いました。値上げ幅は1立方メートルあたり20円から80円です。
その後、東海地方や東北地方のプロパンガス会社が続き、大手の多くが値上げを行っています。
CPが上がった際に販売価格を値上げするのは一見妥当なことのように見えますが、問題はCPが下がった際簡単には販売価格を下げないことです。
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プロパンガス料金の値上げを回避
今回CPが600ドル近くまで上がったことで各社が一斉に値上げを行いましたが、夏になって400ドル台まで下落した時に、販売価格を下げる"正直"なガス会社が現れるかどうかに注目したいと思っています。
この記事の執筆者
一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
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