2018年1月のCP
2018年1月CPは590ドルで12月比増減なし
12月31日に1月のサウジアラムコCPが発表されました。2017年12月と同じ590ドルです。来月2月はまだ需要期のピークですので、下がるか上がるか予断を許しません。


昨年10月から各ガス会社が値上げしています
プロパンガスの消費者への販売価格が値上がりしています。今回の値上げの特長は2つです。1つは、一斉値上げではなく五月雨式の値上げであること。もう1つは一度値上げした会社が短期間で再度値上げしていることです。
これが何を意味しているかというと、プロパンガス会社の「迷い」ですね。通常は、関東なら関東の大手が先頭を切って値上げすると、それに追随して関東のほぼ全社が値上げします。
それが今回は、10月に大手が値上げしたのに当月値上げしたガス会社は少なく、11月に値上げしたところもあれば12月、あるいは1月とバラバラです。
また、10月に立方メートルあたり30円値上げしておきながら、1月に再度30円値上げするなど複数回値上げした会社が目立ちました。
今回の値上げは適切だったのか?
確かにプロパンガスの輸入価格が値上がりしているのは事実です。7月のCPが345ドルだったのに対し、12月には590ドルなので5カ月で1.7倍になっています。
ただし、CPが値上がりしたから販売価格を上げるというのなら、CPが下がったら値下げすべきです。
CPは、2013年の12月に1,100ドルの高値を付けた後、2014年からほぼ3年間は下がり続けました。ちなみに、2014年の平均CPは790.8ドルで2016年のそれは324.6ドルです。実に59%も下がっています。
では、販売価格がどれだけ下がったかというと、同一期間の比較で何と5.1%しか下がっていないのです。これはやはりおかしいと思います。
2年間もずっと下がり続けた時は知らん顔で、3〜4カ月上昇したらすぐに値上げする。これでは素人はだませてもウォッチしている人間はだませません。
この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
