2018年3月のCP
2018年3月CPは480ドルで2月比45ドル下落
2月28日に3月のサウジアラムコCPが発表されました。2月の525ドルに対して45ドル安の480ドルです。1月は590ドルでしたので、2カ月で110ドル下落しました。
2カ月連続で合計110ドル下がりました
ようやく昨年9月の水準に戻りました。
CPは、昨年9月から上昇を始めました。8月の420ドルから9月に480ドルになり、10月には575ドル、11月は同じで12月と1月が590ドルまで上がり、600ドルを伺う気配だったものの2月が525ドルで、3月はようやく480ドルまで下がって9月の水準になりました。
気温のほうも、3月になって暖かい日と寒い日が交互に訪れています。プロパンガスの需要期のピークは越えたと言えます。CPは、今後夏場に向かって徐々に下がっていくものと推測できます。
とは言え、2016年の平均は324.6ドルと過去10年では最低レベルでしたが、そこまでは下がらないと思います。
良くても300ドル台の後半くらいまでで、その後は秋から冬季に向かってまた少しずつ上がっていくのではないでしょうか?
問題はガス会社が値下げするかどうか
今回の値上げは、2017年の10月にある大手が値上げを行い、11月から2018年の2月にかけて各社が五月雨式に値上げを行ったものです。
プロパンガス業界が正直な業界であれば、来月あたりに値下げを敢行するガス会社が出てきそうですが、それはあまり期待できないと思います。
なぜなら、夏に向けてCPが下がっても秋口になれば、また上昇するだろうことをプロパンガス会社が経験的に知っているからです。多分秋までに値下げはしないで利益を確保しておいた上で、秋にCPが上がってきたらまた値上げすると思います。
結局プロパンガス業界は"そういう"体質なのです。
これを読まれている消費者の方が、適正価格での供給を望むのであれば、当協会の「ガス料金見守り保証」を利用するのがベストだと思います。当協会の会員会社であれば、当協会との間で不透明な値上げはできない契約になっているからです。
現状では、当協会のような監視機関経由でガス会社を紹介してもらって利用するのが、最も賢明な方法だと言えます。
この記事の執筆者
一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。