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2020年4月のCP

2020年4月CPは230ドルで3月比200ドル下落

3月31日に4月のサウジアラムコCPが発表されました。3月の430ドルに対して200ドル下落して230ドルです。OPECプラスの決裂とコロナウイルスのダブルパンチの影響です。

3月=430ドル/トン
4月=230ドル/トン(46.5% ↓)

サウジアラムコCP推移
サウジアラムコCP推移

3月6日のOPECプラスの決裂とコロナウイルス

3月6日に行われたOPECプラスの会合で、サウジアラビアが提案した追加減産協議がロシアの反対で決裂しました。

しかも、追加を見送っただけでなく協調減産が3月末終了する事態になり、さらにはサウジアラビアやロシアが4月から減産ではなく増産するという異例の結末を迎えたことが、今回のCP大幅下落につながっています。

特にサウジアラムコは、4月からの原油供給量を日量で1,230万バレルに増産すると発表したのです。この1,230万バレルというのは現在の生産量よりも200万バレルも多い量です。

サウジアラビアがこのような暴挙ともいえる行動を取った背景には、米国にロシアとの対立の仲裁役として乗り出してくるのを期待しているとの見解もあります。

結果として、トランプ大統領が3月19日の記者会見で、「適切な時期に関与していく」と表明しました。この前日のニューヨーク原油先物相場では20ドル(1バレル)という安値を付けていますが、20ドルでは米国のシェールガス事業者は生き残っていけません。

20ドルというのは、2020年初の価格60ドルの3分の1です。ちなみに、現在の採算ラインは50ドル程度といわれています。

トランプ大統領がサウジアラビアとロシアに働きかけた結果、両国が原油減産に関する協議に再度参加するのではないかとの観測から、4月6日現在でニューヨーク原油先物相場が28ドル前後で取引されています。




一方では、コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。世界の一部の国では沈静化しつつあるとの情報も見られますが、全体で見るとまだまだ感染拡大基調にあるとしか思えないのが現実だと思います。

実際日本では、明日にも緊急事態宣言が出されるのではないかとの観測が強まっています。

今後プロパンガスのCPがどうなるかは、OPECプラスが再度協調減産に同意できるかどうかと、コロナウイルス感染拡大がいつ収束に向かうのかにかかっています。

この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

代表理事 鈴木 秀男

  • 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。

1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。



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