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2020年11月のCP

2020年11月CPは430ドルで10月比55ドル上昇

10月29日に11月のサウジアラムコCPが発表されました。10月の375ドルに対して55ドル上昇の430ドルです。アジアでの暖房需要の増加が期待されています。

10月=375ドル/トン
11月=430ドル/トン(14.7% ↑)

サウジアラムコCP推移
サウジアラムコCP推移

欧州で感染拡大もアジアの暖房需要で上昇

アジアやインドの需要増で55ドル上昇

11月のプロパンガスCPが10月比55ドル上昇して430ドルまで上がりました。

コロナウイルスの影響で4月に230ドルという異常とも言える安値を付けたプロパンガスCPでしたが、プロパン産業新聞によればこれは16年ぶりだそうです。CPが暴落する前の3月のCPが430ドルだったので、8カ月ぶりに暴落以前の水準に戻ったとも言えます。

アジアでは暖房用の消費が増えてきましたが、インドでは、政府の方針で二酸化炭素排出量が他の化石燃料に比較して少ないプロパンガスの利用が推奨されており、最近消費量が増えています。

インドやアジアには日本のプロパンガス会社が進出しています。大手のサイサンは、インドやベトナム、インドネシアなど9カ国で積極的に活動しているようで、殆どは現地の法人とジョイントベンチャーを立ち上げて事業活動を行っています。

欧州の感染者数拡大でこれ以上の高騰は疑問

フランスを初めとして、欧州の新型コロナウイルス感染が急拡大しています。

春に続いて再度ロックダウンに踏み切ったフランスでは、急激に拡大しており11月6日、1日の新規感染者が何と6万人を超えました。日本ではまだ1,000人を超えたらニュースになるくらいなので、フランスの凄まじさがわかります。

この急拡大はフランスだけではなく、イタリアでも同じ6日に4万人近くまで増えて過去最大を記録したようです。

このような状況の中で経済に与える悪影響が懸念されていて、OPECプラスが協調減産で必死に価格の下支えをしていますが、これ以上の高騰はないのではないかという意見がネット上では優勢に思われます。

9日に、米国のファイザーが高い有効性を示すコロナのワクチンデータを公表し、その期待から株価が上昇していますが、一日でも早くワクチンが完成することを願うばかりです。

この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

代表理事 鈴木 秀男

  • 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。

1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。



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