2021年9月のCP
2021年9月CPは665ドルで8月比5ドル上昇
8月31日に9月のサウジアラムコCPが発表されました。8月の660ドルに対し5ドル上昇の665ドル。ワクチン接種の拡大による世界経済の回復と、感染拡大が拮抗しています。
世界的な経済回復とデルタ株の感染拡大で小動き
上げ要因と下げ要因が交錯し5ドルの小幅上昇
CPが前月比5ドル上昇し、665ドルになりました。
この三年間では8月の660ドルを超えて最も高いレベルで推移していますが、これには2つの要素が絡んでいます。
一つは、新型コロナウィルスのワクチン摂取が欧米を中心に進み、移動等も増加して燃料需要が回復傾向にあり、これが値上げ要因になっています。もう一つは下げ要因です。アジアでのデルタ株の感染拡大によりプロパンガスの需要が減少しています。
アジアの中でも特にタイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピンなどの工場では、ロックダウンと感染者増加のため操業停止を迫られているケースが増えているようです。
このように、世界的な経済回復とデルタ株の感染拡大が交錯し、結果として先月よりも5ドルCPが上昇したようです。
春に続き秋に今年2回目の値上げはおかしい
プロパンガスがまた値上がりしています。
今年の春に続いて2回目の値上げですが、これはちょっとおかしいです。CPが550ドルだった今年の1月には値上げの話は聞こえてきませんでしたが、2月のCPが605ドルになるとたちまち大手を中心に値上げが始まりました。
この時は、各社立方メートルあたり20円から50円でしたが、これは許容範囲でした。
しかし、問題は夏から秋にかけての今回の値上げです。5月には値上げ前の1月のCPである550ドルよりも55ドルも低い495ドルに一旦は下がっているのです。しかし、5〜6月に各社が値下げしたという話はどこからも聞こえてきませんでした。
1回目の値上げ時も2回目もCPとMBが上がったのは事実です。一見正当な値上げのように見えます。ただ、それは5月・6月に各社が値下げしていればの話です。しかし、実際にはどこも下げていません。ここがプロパンガス業界が不透明だと言われる理由です。
それも、いい加減な一部のプロパンガス会社だけがやっていることならともかく、東証一部上場企業も、何千人も社員が居て地域のリーダー的なガス会社も皆同じです。
もっとも、このような体質の業界だからこそ当協会が設立された訳で、クリーンで真摯な体質だったら設立はされていなかったことになります。
自分の家計は自分で守らなければなりません!
知らない内に高くなってしまっているのがプロパンガス代です。
いますぐ、下記から「料金診断」をすることをお奨めします。
この記事の執筆者
一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
ガス代最大50%安く!