2024年1月のCP

2024年1月CPは620ドルで12月比10ドル上昇

12月31日に1月のサウジアラムコCPが発表されました。12月の610ドルに対し10ドル上昇の620ドル。12月のMB平均価格は、11月の334ドルから25ドル上げて359ドルでした。

暖冬観測も産ガス国の定期修理でやや上昇

中東の産ガス国が1〜3月に輸出基地の定期修理

中東の一部の産ガス国は1〜3月に輸出基地の定期修理を行います。

定期修理とは、プロパンガスの輸出基地中設備の点検・修理を定期的に期間を決めて行うことです。要は設備に不具合が発生してから稼働を止めて修理すると輸出予定も立たなくなるし、生産予定も狂ってしまうので、4年に1回とかの頻度でローテーションを組んで行います。

＜今回の予定＞

・サウジアラビア（ヤンブー基地）=1月末〜3月初旬
・クウェート（ミナアルアマディのガスプラント）=1月〜3月
・アブダビ（ルワイス基地）=2月〜3月

これらの輸出基地が稼働を停止することで、中東産プロパンガスの出荷が減少することが見込まれるためCPが上昇しています。

今年の暖冬傾向が顕著で、CPは僅かな上昇に留まっている

現在、昨年の春に発生したエルニーニョ現象がまだ収束していません。

エルニーニョ現象が発生すると、通常は冬は暖かく夏は涼しくなります。しかし昨年発生したエルニーニョ現象に複雑な異常気象が重なり、年間を通して世界中が史上一番暑い年になってしまいました。その影響は年明けの1月になってもまだ続いています。

ただ、気象庁が1月11日に発表した「エルニーニョ監視速報」によると、「春の終わりにかけてエルニーニョ現象が続く可能性もある（40％）が、平常の状態になる可能性の方がより高い（60％）」と予測しています。

できればこの予測が当たって、春以降は平常の状態に是非戻って欲しいところです。

暖冬で過ごしやすいのは結構ですが、真夏日が7月から9月まで毎日続くようなのは避けたいです！

MBは在庫の減少で25ドル上昇の359ドル

12月のMB平均価格は、11月の334ドルから25ドル上げて359ドルでした。

米国市場は、需要が堅調で全米のプロパン在庫は減少の傾向が続き、先月比25ドル反発。平均は359ドルでした。このところの暖冬で需要が緩めばMBの下落も視野に入ってきそうな状況です。