2025年2月のCP
2025年2月CPは635ドルで1月比10ドル上昇
1月30日に2月のアラムコCPが発表されました。1月比10ドル上昇の635ドル。1月のMB平均値は、12月の400ドルから69ドル上げて469ドルでした。


2月のCPは10ドル上昇。原油需要の増加やサウジのLPG出荷制限が影響
【原油市況】
米国の一部地域を襲った寒波などが原油価格の高騰を招く
1月に記録的な大寒波が欧米を襲いました。
1月21日には、米南部のテキサス州などメキシコ湾岸の高速道路の事故で、5人が亡くなるなど少なくとも12人が死亡したようです。
この寒波の影響で、原油価格の代表的な指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は、このところ70ドル前後で推移していましたが、暖房用の原油需要が増えるとの予測から1月22日には76.33ドルまで急騰しています。
この原油高に釣られてCPも10ドル高になったようです。
【LPガス市況】
サウジアラビアが2月積みプロパンガスを出荷制限
サウジアラビアが、 2月積みのプロパンガス出荷に対して数量制限をかけたようです。
理由はわかりませんが、買い手よりも売り手の声が大きかったので価格を維持するための手段かと思われます。ご存知の通り、プロパンガスは市場の需要で決まるものではなく、サウジアラムコ社が決める通告価格です。
需要が少なければ通常は価格が下がりますが、プロパンは出荷量を絞れば価格はどうにでもなってしまう点が公平さに欠けると思います。
【米国MB市況】
1月のMB(モンテベルビュー)平均値は、12月の400ドルから69ドル上げて469ドルでした。
モントベルビューのプロパンガススポット価格は、1月中旬にテキサス州など米国南部を襲った記録的な大寒波により、暖房需要が大幅に高まり大きく値を上げました。
この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
