ガスファンヒーターの価格や工事費用はどれくらい?お得に使う方法も
寒冷地に限らず寒い冬にはガスファンヒーターを暖房に使用するご家庭が多いと思います。実際に設置する際の費用や日々のガス代がどれくらいかかるのか心配という方も。そこで、費用とあわせてガス代をお得にする方法をまとめました。
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ガスファンヒーターの費用相場
ガスファンヒーターを設置する場合には、本体の費用以外に工事費用もかかります。それぞれの、ざっくりとした相場の目安をまとめました。
本体価格の相場
ガスファンヒーターの本体価格は、部屋の対応サイズが大きくなるほど高くなります。大体、木造7畳用が2万円~、木造11畳用~15畳用が5万円~8万円台となっています。
設置費用の相場
ガスファンヒーターは、ガス栓の設備が必要なので、新たにガス栓を取り付ける場合は、資格を持った専門業者に依頼してください。
設置する場所に合わせてガス管を配管するのが主な工事作業になるため、元々ガスを使っているお宅なら、1~2万円程度で済むことが多いです。工事は数時間~半日程度で完了します。
新たにガスを導入する場合や、ガス栓の位置が遠い場合などはもっと工事費がかかることもあります。
次に、ガスファンヒーターで使うガス代はどのくらいかかるのか、見ていきましょう。
ガスファンヒーターにかかるガス代
ガスファンヒーターの大手メーカーリンナイによると、戸建の洋間8畳、設定温度22℃、外気温5℃の場合、4.07kWタイプのファンヒーターの1時間あたりのガス使用量の目安はプロパンガスの場合0.058m3となります。
※出典:ガスファンヒーターのガス料金(ランニングコスト)はどれくらいかかりますか? | リンナイ|Q&A(よくあるお問い合わせ)
1日にガスファンヒーターを使用する時間を8時間と考えると、1日の使用量は8時間x0.058m3=0.464m3です。
全国のプロパンガス平均単価は、ひと月10m3~20m3使用の場合約649円ですから、ファンヒーター1日にかかるガス代は0.464m3x649円=約301円となります。
※エネ研・石油情報センター(2022年2月現在)参照ガスファンヒーターを1か月間、毎日使用したとして、301円x30日=9,030円となります。
この金額を見て「高いからやめよう!」と思った方、ちょっと待ってください!これは、あくまで全国のプロパンガス平均価格から求めたものです。
もっとガス代がお得になる方法がありますので、ぜひ引き続きお読みください。
ガスファンヒーターをお得に使う方法
先ほどガスファンヒーターにかかる1か月のガス代を算出してみましたが、この金額はプロパンガスの全国平均単価をもとにしたものです。
プロパンガス料金消費者協会では、適正価格でのプロパンガス供給に協力するガス会社を全国に拡大してきました。当協会が定めるプロパンガスの適正価格は、全国平均の価格と比較して、かなりお得になっています。
例えば、関東地方のプロパンガスの平均単価は576円(2022年2月現在)ですが、適正価格は308円~363円と35%前後も安い設定になっているのです。
この308円という適正価格を使って、先ほどの計算式でガスファンヒーターにかかる1日のガス代を計算すると、0.464m3x308円=約143円となり、1か月にすると143円x30日=約4,290円になります。
プロパンガスを適正価格で利用すると、平均価格と比べて約半分のガス代になるわけです。
当協会がご紹介するガス会社は、プロパンガスを適正価格で供給します。
ガスファンヒーターをお得に使いたいという方は、お気軽にお問い合わせください。
<関連記事>:プロパンガス料金の適正価格 2024
ガスファンヒーターの選び方
それでは、ガスファンヒーターの購入を検討している方に、選び方や押さえるべきポイントをご紹介していきます。
使用ガスの種類
ガスファンヒーターは、使用しているガスの種類によって仕様が異なります。まず、ご自宅で使っているガスが、都市ガスなのかプロパンガスなのか確認してください。
サイズ
ガスファンヒーターのサイズは、使用する部屋のサイズによって目安が分かれています。
対応サイズ
小型...木造7畳/コンクリート9畳まで
中型...木造11畳/コンクリート15畳まで
大型...木造15畳/コンクリート21畳まで
機能
オプション機能には、主に以下のものがあります。
- タイマー機能
- 安全機能
- ロック機能
- 省エネ運転機能
タイマーは、ほとんどのガスファンヒーターに搭載されている機能です。
安全面を考慮し、ガス漏れなど危険を察知した時に自動でシャットダウンする安全装置や、小さなお子様などによる事故を防止するため、ロック機能がついているものもあります。
省エネ運転機能は、お部屋の温度が上がったら自動的に適温に下げるなど、過度なガスの使用を防ぐ目的で搭載される機能です。
メーカー
現在、日本でガスファンヒーターを製造しているメーカーは、リンナイとノーリツの2社のみとなっています。大阪ガスや東邦ガスでも販売していますが、製造はリンナイとノーリツが行っています。
それぞれのメーカーの特徴を見ていきます。
リンナイ
リンナイは、ガスファンヒーター以外に給湯器やビルトインコンロなどで国内トップシェアを誇るメーカーです。
ガスファンヒーターでは、スタンダードシリーズ以外にシャープの空気清浄技術であるプラズマクラスターを搭載した上級モデルも製造しています。
ノーリツ
給湯器国内シェア2位のメーカーです。ガスファンヒーターは、スタンダードタイプのほか、人感センサーを搭載したデラックスタイプがあります。
ガスファンヒーターのお手入れ
ガスファンヒーターは、お手入れをしっかり行うことで寿命が長くなります。月に1度は中に入っているフィルターの掃除を行いましょう。
通常は、掃除機でほこりを吸い取るだけで済みますが、汚れが取れない場合には中性洗剤を使って水洗いし、十分乾かしてから取付けます。
詳しいお手入れ方法については、各メーカーの説明書を参考に行ってください。また、ガスの臭いがするなど危険がある場合には、自分で分解などは絶対にせず、ガス会社に連絡してください。
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ガスファンヒーターの価格や工事費用はどれくらい?お得に使う方法もまとめ
ガスファンヒーターの設置費用はどれくらい?
本体価格は部屋のサイズや機能で異なりますが、2万円~8万円台になります。設置するための工事費用に1~2万円かかります。詳細はこちら。
ガスファンヒーターにかかるガス代はどれくらい?
部屋のサイズや使用条件で変わってきますが、リンナイによると小型サイズ1時間あたりのガス使用量の目安は、プロパンガスの場合0.058m3となります。これにガスの従量単価や使用時間をかけることで求められます。詳細はこちら。
ガスファンヒーターをお得に使う方法とは?
適正価格でプロパンガスを供給するガス会社と契約することで、ガス代が安くなる可能性が高まります。詳細はこちら。
ガスファンヒーターを選ぶ際のポイントは?
購入前に、ご家庭で使用するガスの種類を必ず確認してください。また、部屋のサイズ、機能、メーカーなどで選んでいきましょう。詳細はこちら。
<関連記事>:ガス会社の変更でガス代30%削減!
この記事の執筆者
パソコン教室講師/WEBライター
Tanaka
3人の子を持ち、日頃から節約意識も高いことから、ガス代がお得になる仕組みにどっぷりとはまっています。多くの人に役立つ記事を心がけています。
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
プロパンガス料金消費者協会からのお知らせ
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一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会では、当協会の活動に必要なスタッフを募集しています。
詳細はこちらのURLをご覧ください。
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